サダムパテックが久々の勝利、西園師「秋はマイルCSから香港マイル」/中京記念

デイリースポーツ

2014年07月28日(月) 12:00

大外強襲で鮮やかに差し切ったサダムパテック(左)=中京競馬場

 GI馬が復活!サマーマイルシリーズ第1戦「第62回中京記念・GIII」(芝1600m)は27日、中京11Rに16頭で争われ、7番人気のサダムパテック(栗東・西園)が1分37秒1のタイムで12年マイルCS以来の勝利を挙げた。道中は中団を追走。直線で大外に持ち出すと、11番人気ミッキードリームとともに脚を伸ばし、馬場の真ん中から抜け出しを図る5番人気マジェスティハーツと3頭横並びで入線。鼻差でサダムパテックが激戦を制した。ミッキードリームは昨年に続いて2着。マジェスティハーツはさらに首差の3着。なお、中京記念3連覇を狙った1番人気のフラガラッハは直線で伸びを欠き、10着に敗れた。

「陣営から具合がいいと聞いていたし、うまく乗れて良かった。すんでのところでかわすあたりがGI馬だね」と田中勝。コンビを組んで3戦目で挙げたV。自身にとっても、同じ中京で行われた昨年3月のファルコンS(インパルスヒーロー)以来の重賞制覇とあって喜びはひとしおだ。

 およそ1年8カ月ぶりの美酒に、西園師は「乗り方は全てカツハルに任せていた。一発があるかな、と思っていたよ」と声を弾ませる。「よく頑張ってくれた。頭が下がる思い」と孝行馬の力走をねぎらった。

 次走については未定。サマーマイルシリーズにはこだわらず、大目標が控える秋を見据えてローテを模索していく構えだ。「オーナーと相談してからですね。秋はマイルCS(11月23日・京都、芝1600m)から香港マイル(12月14日・香港シャティン、芝1600m)へ向かいます」。馬名の“パテック”は、スイスの高級時計を意味する。再び時を刻み始めたオルフェーヴル世代の実力馬が、今後も国内外でどん欲に勝利を求めていく。

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