ハープスター、凱旋門賞に向けて上がり11秒8

2014年09月13日(土) 10:20

松田博師はハープスターについて「日本でやれるだけやっておきたい」と語った(提供:花岡貴子)

 13日、凱旋門賞を目指すハープスター(牝3、栗東・松田博資厩舎)はCコースで追い切りを行った。内・ヴィルジニア(牝4、500万下)、中・ストライキングアイ(牝3、未勝利)の外で3頭併せで先着。時計は83.3-68.2-53.7-39.8-11.8。手綱は持ったままでサッと上がっていたにも関わらず、好時計が出たことについて松田博師は「数字的には速いが、いっぱいに追って出た数字ではない」と話した。「道中は15-15、終い13秒半くらい」(松田博師)と指示していたが、想定より速いタイムが出た。これについては「動きはよかったし、無理していない」と納得の表情を見せた。

 好タイムが出た理由は他にもある。土曜朝の調教とあって、いつもの水曜や木曜の追い日とは違う方法で計測されたからだ。調教タイムは測る人のストップウォッチを押すタイミングや見ている位置によって異なる。「だから、いつもの追い切りと数字を並べて比べるわけにはいかない」(松田博師)と単純に他の日の時計と比較するのを避けた。

 今後の追い切りについては「こっち(日本)でやれるだけやっておきたい」と指揮官。ただし、20日に出国の輸送を控えていることなどから、次にどのタイミングで追い切るかは思案している様子だ。(取材・文:花岡貴子)

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