ハナズゴール引退、オーナー「種付け相手はこれから考えたい」

2015年06月23日(火) 18:17

引退することになったハナズゴール(写真は2012年チューリップ賞優勝時)

 2014年の豪GI・オールエイジドSを制したハナズゴール(牝6、美浦・加藤和宏)が引退することがわかった。23日、同馬の公式ツイッター上にて明らかにされた。

 同馬は2011年に競走馬としてデビュー。翌12年のチューリップ賞で後に牝馬3冠を達成するジェンティルドンナや、前年の2歳女王ジョワドヴィーヴルを破って重賞初制覇を挙げた。本番の桜花賞には右後肢の負傷のため出走できなかったが、その後もマイル路線を中心に走り続け、2014年にはオーナーの母国であるオーストラリアに遠征。3戦目のオールエイジドSで直線一気を決めて海外GI制覇を果たした。通算成績は29戦6勝(重賞3勝)。

【オーナー・M.タバート氏のコメント】
「放牧先であるカナイシスタッドで脚に腫れがあるということで、検査をした結果、繋靭帯を痛めていることが分かりました。大事をとって、引退させることにしました。本当は引退前に皆さんの前で強い姿をもう一回見せて欲しかったが、無事に繁殖に上がれてホッとしています。

波乱万丈な競走馬生活でしたが、強いときは強烈な勝ち方を数々してくれました。

最も適正が高かったG1である桜花賞に使えなかった悔しさは残りますが、強い馬が勝つチューリップ賞を圧勝したことで凱旋門賞に登録させられ、1番人気の重圧を受けながら快勝した京都牝馬S、そして伝統あるオールエイジドSで海外G1制覇してくれた素晴らしい馬です。

野生的なタフさと異次元の瞬発力を子供に伝えてくれることを期待しているし、種付け相手の選定については真剣に考えたいと思います。

関係者の皆様、応援して頂いた皆様、本当に本当にありがとうございました。母と同じぐらい応援してもらえる子供をハナズゴールに産んでもらえたら幸せ者です。」

【プロフィール】
ハナズゴール(牝6)
厩舎:美浦・加藤和宏
父:オレハマッテルゼ
母:シャンハイジェル
母父:シャンハイ
馬主:M.タバート
生産者:不二牧場
通算成績:29戦6勝(重賞3勝)
主な勝ち鞍:2014年オールエイジドS(GI)

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