【皐月賞】シュヴァルツリーゼ 平成最後のクラシックで最少キャリアVへ

2019年4月12日(金) 06:00

 石橋脩を背に美浦Wで併せ馬を行ったシュヴァルツリーゼ(中)=撮影・三好信也

 「皐月賞・G1」(14日、中山)

 上昇ムードだ。弥生賞2着馬シュヴァルツリーゼが11日、美浦Wで3頭併せを行い、軽快な動きを見せた。まだ1勝馬ながら、高い素質を疑う余地はない。平成最後のクラシックで見事、最少キャリアVを決めてみせるか。

 青鹿毛が美浦Wで躍動感のある走りを見せた。サトノオンリーワン(4歳1000万下)を前に置き、後ろにストロングレヴィル(5歳1000万下)を従えてスタートしたシュヴァルツリーゼ。直線で2頭の真ん中に入ると抜群の手応えで併入し、4F53秒4-38秒9-12秒3を記録した。

 道中は縦、直線は横ラインの真ん中と、終始馬にプレッシャーをかけながらの調教。その状況下でも全くひるむことはなく、軽快な動きを披露した。森助手は「石橋騎手はスムーズにギアチェンジができていたし、状態はいいと言っていました」と鞍上の感触を伝え、「実戦を想定したいい追い切りができたと思います」と納得の表情を浮かべた。本番に向けて着々と態勢は整いつつある。

 新馬戦V後、勇躍臨んだ弥生賞は2着。「スタートで後方からになり、4角では外を回らされる形になりながらも、しっかりと脚を使ってくれた。収穫の多いレースでした」と振り返る。厳しい競馬になりながらも連対を確保した内容を高く評価。間違いなく本番につながる一戦となった。

 デビュー3戦目での制覇となれば、2歳戦が実施されるようになった46年以降の皐月賞で最少キャリアVとなる。同助手は「メンバーは強くなりますが、高い能力を秘めている馬。期待しています」と力を込めた。まだ底を見せていない素質馬によって、歴史の扉が開かれるかもしれない。

(提供元:デイリースポーツ)

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