【今週のデビュー馬】チカリヨン


血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

今週はハーツクライの好配合馬です。

チカリヨン 父ハーツクライ
7/11阪神5レースデビュー予定
父ハーツクライは現役時代、国内外で19戦5勝。
主な勝ち鞍はドバイシーマクラシックと有馬記念。
有馬記念で無敗の3冠馬ディープインパクトに土をつけた唯一の日本馬である。
2019年の種牡馬ランクは第2位。

母テンプルステイは現役時、未勝利。
繁殖として本馬が初仔なので繁殖力も未知数。
血統背景は父Sepoy(Gone West〜Mr. Prospector〜ネイティブダンサー系)と母父Langfuhr(Danzig〜ノーザンダンサー系)の組み合わせ。

父ハーツクライは種牡馬としては基本晩成傾向。
早期から活躍させるためには、母父からスピード血統を取り入れることが必要となる。
本馬の母父Sepoyとの配合例はこれまでにないが、SepoyはオーストラリアのスプリントG1を4勝した豪州型スプリンターなので条件に合致しているのではないかとみている。

父ハーツクライの好配合例の1つにDanzigを持つ肌馬との組み合わせがある。
G1馬ではワンアンドオンリー(日本ダービー)、ヌーヴォレコルト(オークス)がいる。
また本馬が持つDanzig直仔のデインヒルを内包する肌馬との組み合わせでは、クイーンカップ(G3)を勝ったアドマイヤミヤビと京都2歳ステークス(G3)を勝ったグレイルが同じ。

本馬はこのDanzigをクロスした血を母に持つので、この4頭のように活躍する確率が高いのではないかとみている。
また、この4頭はいずれも2〜3歳戦でタイトルを獲得。
本馬もこの時期にデビューできるということは、早期完成の可能性が高く、クラシック戦線を歩めるハーツクライ産駒なのではないかと期待している。