自らに刻んだラップで最後まで脚が衰えることがなくレーコード勝ちをしたレシステンシア。所長が◎を打つ理由となったのが、中間の稽古内容。シッカリした追切に今回は馬体が減ってくるのかと思いきや、あれだけの稽古をして前走からさらに馬体増。馬体重が発表された瞬間に「勝った」と確信させる最高の出来でした。今回、G1ホースの共演となりましたが、一つ上のインディチャンプは昨年のグランアレグリアの登場で、勝ち切れなくなってしまい、馬の精神力が切れてしまったように前走では見えました。悪い言い方をすれば、いまさらG1以外を勝っても意味がない位の実績がありG1取り一本に絞った仕上げに切り替えたと言っても良いでしょう。もう一頭のダノンファンタジーは致命的な内枠での出遅れ。最後は突っ込んできていただけに残念なレースでした。勝ったレシステンシアはもう一つ挟んでヴィクトリアマイルが最大の目標になってくると思いますが、今の勢いは止まりそうにもありません。

 2着のミッキーブリランテは前走のヤネが内田騎手、今回が和田騎手と、腕っぷしの強い騎手が合うことを印象付けたレース内容でした。この馬もまだ5歳。今後に光が差したレースだけにシッカリしたレース選択で矢作先生が結果を出してくる気がいたします。

 3着のジャンダルムは流れに乗れたのも好走の要因ですが、自力強化していることは明らかです。気持ちで走る馬だけに、調教はしっかり見ながら好不調を見極めて狙いを定めなければならないですが、精神面がしっかりしてくれば大化けもある馬です。