【今週のデビュー馬】ソクラテス


血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

今回はドゥラメンテ産駒を取り上げます。

ソクラテス 父ドゥラメンテ
9/19中京5レースデビュー予定

父ドゥラメンテは現役時代、国内外で9戦5勝・2着4回のパーフェクト連対。
主な勝ち鞍は皐月賞と日本ダービー。
ダービーでは従来の父キングカメハメハが持つレコード(ディープインパクトも同タイムだった)を更新し、世代の頂点に立った。
そのまま三冠獲りを期していたものの、両前脚を骨折してしまい菊花賞を回避。
古馬となり、ドバイシーマクラシック2着→宝塚記念2着となった後、左前脚を損傷し競走能力を喪失。現役引退となり、種牡馬入りした。
2020年デビュー組がファーストクロップ。
2020年種牡馬ランクは第41位(初)。
この世代が2世代目となる。
種牡馬としてこれからというところだったが、2021年8月31日逝去。
早期の後継種牡馬誕生が期待される。

母ブルーダイアモンドは現役時、未勝利。
繁殖としてデビュー済み産駒は3頭。
父ロードカナロア(未勝利)→父エピファネイア(4勝・アリストテレス)→父ドゥラメンテ(1勝・現役)→父ドゥラメンテ(本馬)
血統背景は父ディープインパクト(サンデーサイレンス系)と母父トニービン(〜Grey Sovereign〜ナスルーラ系)の組み合わせ。

父ドゥラメンテとSadler’s Wellsの組み合わせは、初年度の代表産駒タイトルホルダー(弥生賞(G2)、皐月賞2着)の他、アスコルターレ(マーガレットS(L)、もみじS(OP))が出ている相性の良い組み合わせ。
また、サンデーサイレンスのクロスからも複数勝ちを挙げる馬が出ており、まずまず。
但し3×3は濃いので、気性的に難があるかどうかは気になるところ。

半兄(父エピファネイア)アリストテレス(AJCC(G2)、菊花賞2着)はひと夏越してからの本格化となったが、父がドゥラメンテに変わった本馬はどうなるかという点でも楽しみに見守りたい。