日本産馬が英障害重賞初制覇目指す

2020年02月21日(金) 23:28 0 5

 22日、イギリスのケンプトンパーク競馬場で行なわれる障害G2アドニスジュベナイルハードルにて、日本産の4歳牝馬フジモトフライヤーが重賞初制覇に臨む。

 フジモトフライヤーは藤本ファームの生産馬で父がアドマイヤムーン、母ピクチャープリンセスという血統の持ち主。英国に拠点を置くエメット・マリンズ師が管理している。

 18年9月、後の英オークス2着馬ピンクドッグウッドが3戦目で後続に7馬身差をつけ初勝利を決めた舞台の影で12着に敗れひっそりとデビューしたフジモトフライヤーはその後2度の2着があったものの平地戦は未勝利に終わる。

 そして昨年8月、心機一転障害馬としてキャリアの第一歩を踏み出したフジモトフライヤーは障害初戦、2着馬に18馬身差をつける圧勝を見せる。障害馬としての素質に手応えを掴んだ陣営は次走にフランスのオートウィユ競馬場で行われているリステッド戦を選択。初の海外遠征ながらここでも9馬身つけ快勝した。

 通算成績は9戦2勝、2勝は共にハードル戦で挙げた勝ち鞍であり、障害では未だ無敗を突き進んでいる。今回は前走のフランス遠征からおよそ5カ月ぶり、新たにダリル・ジャコブ騎手が手綱をとる一戦だが、現地では2番人気に推されている。勝てば、生産者の藤本ファームは2017年にブラウンレガートで制した黒潮盃以来の重賞制覇となる。

 1番人気は2戦1勝、フランスからイギリスへの移籍初戦となるソロが支持を集めている。

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