東北生産界を担う種牡馬ウインバリアシオン

2020年08月05日(水) 07:14 1 6

 荒谷牧場にけい養されているウインバリアシオンは種牡馬となって5シーズン目を迎え、貫禄とともに、皮膚が薄く体調の良さを感じさせた。

 初年度産駒はドスハーツ(牡3歳、栗東・松永昌博厩舎)とカミノホウオー(牡3歳、美浦・竹内正洋厩舎)が中央で勝ち上がり、ヴァリアントジョイ(牡3歳、美浦・畠山吉宏厩舎)が2着1回、3着2回と初勝利に手が届くところまで来ている。地方競馬でも、2勝しているティーズリープ(牝3歳、大井・嶋田幸晴厩舎)を筆頭に3頭が勝ち上がっている。

 今年は31頭と種付けしたそうだが、常に30頭以上と交配し、産駒数も安定していることから、東北の生産界を担う存在として今後の動向が楽しみだ。

 カミノホウオーを生産したワールドファームには、3年ぶりにお邪魔させて頂いた。カミノホウオーの当歳時、馬っぷりの良さが気になって色々と話をうかがっていた話題も出て、春の新潟で勝ち上がった時は個人的にもうれしかった。16年ジャパンダートダービーを制したキョウエイギアが、生まれ故郷の同牧場で種牡馬となっている。今年2年目だが、種牡馬入りのタイミングが遅かったこともあり、自家生産の1頭のみ当歳がいる。今年は3頭と種付けし、すべて受胎したそうだ。母レディアマポーラの牡馬が唯一の初年度産だが、顔の真ん中に派手な星があり、遠くにいても目立つ存在だった。

 7月7日に行われた「八戸奏市場」は、コロナ禍のなかで上々の結果を残し、当時は主取りだった馬もその後は結構、売却されたと聞く。

 ミライヘノツバサがダイヤモンドSを制し、青森県産馬として12年ぶりにJRA重賞Vを飾るなど、東北産馬の健闘ぶりも目につく。個人的には、かつて岩手競馬で行われていた「銀河賞」のような東北産馬限定のJRA交流競走を復活させるなど、うまくタイアップしながら東北産馬をPRする手はあると思う。(競馬ライター)

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