韓国G1で豪国デビューの日本人騎手が勝利

2012年12月09日(日) 22:52 1 4

12月9日に韓国のソウル競馬場で行われたグランプリ(韓国G1、3歳以上混合、ダ2300m、13頭)で、藤井勘一郎騎手が騎乗した6番人気ガムドンギバダ/GAMDONGUIBADA(牝3、外国産)がブービー人気だった昨年のコリアンオークス馬ウスンタッチ/USEUNG TOUCHにクビ差をつけて優勝した。12回の歴史を持つグランプリで牝馬、外国人騎手の優勝は初めて。馬単は1400倍の波乱だった。なお、3着にはビワシンセイキ産駒で韓国G1大統領杯三連覇のダンデブルペ/DANGDAE BULPAEが入った。

日差しが弱く冷え込んだなかで行われたレースは、直線で早め先頭のダンデブルペを内からウスンタッチが交わして押し切りを図るが、外から差を詰めてきたガムドンギバダがゴール前クビ差交わして勝利した。

藤井勘一郎騎手は今年5月にライセンスを取得し、ここまで207戦30勝。“ジョー・フジイ”の名で通っている。ガムドンギバダとは前々走からのコンビで、前走の韓国G3慶南知事杯で重賞制覇を果たしていた。外国人騎手のなかでも実力派として他の騎手に人気で、レース後にはダンデブルペに騎乗したジョ・スンゴン騎手がまっさきに彼を祝福していた。藤井騎手は騎手免許が切れるため、残りのシーズンは欠場することになるが、年明けにもライセンスが延長される見込みだ。

ガムドンギバダは通算10戦6勝。昨年のオカラ2歳馬トレーニングスプリングセールで31000ドルで購入されていた。


【補足】
グランプリは韓国に3つある国内G1のうちのひとつで、ほかの2つは内国産限定のため、真の国内最強馬決定戦とも呼べるレースです。開催時期や外国産馬にも門戸が開かれていたことを考慮すると、日本の有馬記念に相当するレースといえるでしょう。

藤井勘一郎騎手は日本で騎手になれなかったため、オーストラリアでデビューしています。オセアニアデビューといえば横山典弘騎手の兄でのちにJRA騎手となった横山賀一元騎手が有名ですね。藤井騎手もオセアニアデビュー組では成功したひとりで、近年は各国で短期免許を取得して渡り歩きながら騎手生活を送っています。

レース映像。黄色の帽子、青字にそでが白の縞になっている勝負服がガムドンギバダ。
http://ikra.kra.co.kr/kra_video/20121209/s8_r.wmv

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