日本人初エクリプス賞の木村は今?

2020年12月30日(水) 16:11 0 3

日本人初のエクリプス賞ジョッキー。木村和士騎手(21)

「今、サウジにいて・・・」。驚いたことに彼は今、中東サウジアラビアの首都リヤドにいた(※取材は29日)。

今年は(カナダで)開催のない冬季期間をサウジで騎乗することに決めたという。王族と専属契約を結び、来年3月いっぱいまで騎乗するそうだ。「昨シーズンも依頼をいただいていて、ウインターシーズンに中東で乗ることを考えましたが、実現しませんでした。今回は、以前にアーロン・グライダー騎手が契約していた王族の馬に乗ります。競馬場には騎手、調教師、馬主、厩舎スタッフなど入場する人は制限されているし、新型コロナ検査も多い。コロナ対策はすごくしっかりしていますし、街もこれから発展していくのだろうなあと思います」。先週にサウジへ入国。身の回りの世話をする人や通訳がいるわけではない環境下、自らの運転で住居と競馬場を往復し、調教に騎乗する充実の日々を過ごしている。

18年は104勝、昨年は148勝を挙げ、北米のエクリプス賞だけでなく、2年連続でカナダの年度表彰「ソヴリン賞」を受賞した。今年はコロナ禍で不規則なシーズンとなったが、最終的には85勝を挙げ、ウッドバインでリーディング3位。9月にはサマーSで自身初のG1制覇を果たし、11月21日には1日重賞2勝を達成した。

「そうですね。(コロナの影響で)3カ月競馬に乗ることができなくて、スムーズに競馬ができなかった年だったと思います。ただカナダはパート1国ですけれど、日本のように重賞がたくさんあるわけではありません。ステークスと呼ばれるレースが中心です。その中でG1を勝つことができましたし、重賞を4つ勝つことができたのは良かったです。大輔君(福元大輔騎手、クイーンズプレートを含むカナダ2冠をマイティーハートで制覇)もそう。ともに飛躍の年になったと思います。日本の競馬も若い騎手がチャンスをつかんでいますし励みになりました」。

来シーズンのカナダは4月に開幕する。先行きは不透明だが・・・、聞こえてくる声は力強く、希望に満ちあふれていた。「転々としていくことで騎手としても人間としても、上がっていけると思っています。世界には海外に出てチャレンジしている人がたくさんいるし、本当にいい経験をさせてもらっています。今、心が躍っているんです。僕をここへ連れてきてくれた馬たちに感謝しています」。

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