道産子高校生2人が騎手目指す

2021年01月12日(火) 20:30 0 6

道営希望の星
道産子高校生2人が騎手目指す

道産子高校生が地元ホッカイドウ競馬の騎手を目指す。
浦河町出身の宮内勇樹さん(浦河3年)と石狩市出身の阿岸潤一朗さん(静内農2年)が、13日から地方競馬教養センター(栃木・那須塩原)で行われる第104期騎手候補生の試験に挑む。

2人はホッカイドウ競馬でのデビューを希望しており、昨年度18人と全国でも騎手不足が顕著な同競馬にとって希望の星となる。
サラブレッドの町、浦河で生まれ育った宮内さんは年明けの2日、馬に乗って神社を参拝する町の伝統行事、騎馬参拝に参加。人馬の無病息災を祈願した。幼少期から乗馬を始め、昨年12月の日本少年団連盟馬術選手権では準優勝した。次は培った乗馬技術で騎手の道を志す。
中央競馬でG1・7勝を挙げたテイエムオペラオーの生産牧場など、競走馬に携わる親類が多い。騎手を志すのは自然な流れだった。「4歳の時に両親に初めてホッカイドウ競馬に連れていってもらい、その時から騎手になるのが将来の夢になった」。小2からポニー少年団に入り、ほぼ毎日のように馬に乗るのが日課になった。

浦河第一中の先輩には、カナダを拠点に活躍し今年1月に日本人初のエクリプス賞(北米の年度代表表彰)を受賞した木村和士騎手(21)がいる。

阿岸さんは覚悟をもって試験に臨む。新年の神社参拝では絵馬に「騎手試験 合格!!」と書いた。全国で唯一サラブレッドを生産する静内農の2年生。合格すれば高校を1学年を残し中退し入所する。「卒業してからでも遅くないが、騎手は体重制限もあり、先はどうなるか。早くプロになって活躍したい」。曇りひとつない澄んだ目は、意志の強さを感じさせる。
日本海に面する石狩・浜益の出身。小6の時にテレビで偶然目にした競馬のレースが騎手を志すきっかけとなった。中学では陸上競技の大会で100メートル11秒94の好タイムで優勝して周囲を驚かせたが、騎手への夢がぶれることはなかった。
そのため馬術部のある静内農に進学し、本格的に乗馬を始めた。パートナーは同校の生産馬ユメロマン。中央競馬で新馬勝ちするなど話題になり、同校に戻って乗馬となった。「生きる教材」で馬術を磨いてきた。「ロマンにはいろいろなことを教えてもらった。将来はコスモバルクやオグリキャップのように、地方競馬から大きなレースを勝てるような馬で活躍したい」と目を輝かせた。

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