笠松競馬、3月後半再開「待ったなし」

2021年02月20日(土) 14:54 3 3

 ここは春の足音が遠い笠松競馬場―。一連の不祥事で開催自粛となっているが、スピード感のない対応で「浄化」には踏み込めていない。騎手、調教師らの馬券購入疑惑の闇は深く、警察の捜査が長引いており、所得隠し関連でも主催者や第三者委員会の調査は後手に回っている。

 疑惑の解明が進まず、毎度おなじみとなった「公正競馬確保のため、引き続き開催を自粛します」というホームページのお知らせ。3月1日からの弥生シリーズ(5日間)もレース中止が決まり、4開催連続での「冬眠状態」。笠松競馬場を取り巻く環境は寒気が一段と強まり、ファンが待ち望むレース再開は先送りになってしまった。

 コロナ禍での緊急事態宣言、さらなる非常事態となって2カ月間のレース中止。愛馬を笠松の厩舎に預け、毎月10万円以上の預託料を払ってきた馬主さんは、レース賞金や出走手当を得ることができず。真面目に働いてきた騎手、調教師、厩務員らは賞金の「進上金」や手当をもらえず、厳しい生活を強いられている。

 現場では「在籍馬への補償があれば、何とか次につながる」というが、これ以上レース自粛が続けば、収入が大幅に減って生活を圧迫されるばかりだ。

 笠松で4開催中止は初めてのこと。期間限定騎乗で来ていた3人のうち、岩手の関本玲花騎手と金沢の池田敦騎手は、笠松で一度もゲートインできず、名古屋での騎乗もかなわなかった。

 年度末を控えているが、既に所属馬が激減した厩舎もあり、これ以上の自粛は何としても避けるべきだ。新年度のオグリキャップ記念(4月29日)など重賞競走の日程は発表されたが、開催を4月にずれ込ませてはいけない。痛みに耐え続けるホースマンたちの生活を守るためにも、3月16〜19日のレース再開は「待ったなし」の状況だ。

 主催者サイドからすれば、昨年夏には1カ月半に及ぶ大規模な馬場改修を行ったし、今回の事件では出走予定だった競走馬への多額の補償費も必要となり、右肩上がりだった健全な経営状況が脅かされ始めた。

 レースが開かれないことにいら立ちを募らせるファンからは「どうなるんだろう、笠松競馬」といった声もじわじわと聞こえてきた。

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