【田辺裕信】騎手のドーピング検査

2021年02月24日(水) 21:18 0 1

 花粉症の季節となってきました。僕も花粉症なんですけど、市販の薬を服用して治まっている感じです。騎手にも花粉症がひどい人もいて、薬を注射する治療法もあるみたいで、かなり効果があると聞きます。ひどい人のなかには、競馬の日はそこまでしませんが、調教中はゴーグルとマスクを欠かすことができない感じです。去年なんかは新型コロナの影響でマスクが手に入らない時期などは、かなり苦労したようでした。

 花粉症の薬以外にも、風邪をひいたときには風邪薬を服用するわけですけど、現在は騎手に対してドーピング検査が行われています。ただ、五輪選手や競走馬の検査とは少し違います。

 騎手の場合、服用する薬、サプリメント、栄養ドリンクなどを前もって申告する制度になっています。処方箋が出ている薬はもちろん、市販薬であっても、鎮痛剤などは申請していれば検査は大丈夫となっています。よく言われる利尿剤も、治療目的で医師の処方箋が出ていれば問題ありません。

 処方箋が出る薬というのは、市販と比べて効果が強いので、そういう薬を服用する場合には必ず届け出します。インフルエンザの予防接種の場合などは、基本的に申請しません。他では、栄養ドリンクなどは申告します。騎手の場合は、禁止薬を検出することが目的ではありませんので、花粉症の薬でも何でも全部申告しておきます。(JRA騎手)

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