ラストデーに2勝「34年間ありがとう」

2021年02月28日(日) 21:10 0 1

エルコンドルパサーとナカヤマフェスタの凱旋門賞2着、アパパネの牝馬3冠、フェノーメノの天皇賞・春連覇−−。多くの名馬たちを栄冠に導いた名手、蛯名正義騎手の引退式が28日、千葉県船橋市の中山競馬場で行われた。蛯名騎手は2021年度調教師免許試験に合格しており、調教師として新たな道を進む。最後の騎乗を終えた蛯名騎手は、無観客で行われた引退式で「騎手・蛯名正義を34年間応援してくれて、ありがとうございます」と話した。

 蛯名騎手はこの日、4番人気と9番人気の馬で2勝を挙げ、最後のレースとしてG?の中山記念に挑んだ。コンビを組むのは、ともに18年の青葉賞を勝ち、同年のダービーに挑んだゴーフォザサミット。この馬は前走、8カ月の休養明けで15着。6番人気だったが、蛯名騎手のエスコートで直線、外から伸び、4着と健闘した。

 緊急事態宣言下でレースは無観客で行われているため、午後4時半から行われた引退式も、観客のいないウイナーズサークルで開かれた。引退式の様子はYouTubeで配信され、ファンから応援のコメントが寄せられた。

 引退式では、柴田善臣騎手、北村宏司騎手、松岡正海騎手に花束を渡され、競馬場の大型スクリーンに同期の武豊騎手からの「今までは一緒に勝つことはできなかったが、これからはそれも可能になる。蛯名厩舎(きゅうしゃ)の馬で、凱旋門賞に行きたい」というメッセージが映し出された。

 蛯名騎手は、「ファンに励まされて、頑張ってこられた」と振り返り、「これからは、ファンのみなさんに愛される馬を育てたい」と話した。支えてくれたファン、厩舎関係者、家族らに感謝の気持ちを述べ、涙ぐむ場面も。引退式を終えると騎手仲間から拍手で迎えられ、騎手としてターフを去った。

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