笠松競馬の歴代リーディングら次々「退場」

2021年04月25日(日) 21:10 3 3

 馬券不正購入で笠松競馬の騎手、調教師たち計12人に「レッドカード」が突き付けられ、歴代リーディング騎手たちも次々と「退場」になった。

 今回の処分で最も重い「競馬関与禁止」は4人。岐阜県警が競馬法違反で書類送検し、罰金の略式命令を受けた尾島徹元調教師(37)と佐藤友則元騎手(39)、山下雅之元騎手(37)島崎和也元騎手(35)で、長期間にわたってグループで馬券を購入し、情報提供者に金銭を供与。事件の中心的存在で事実上の「永久追放」となった。競馬場入場ができないほか、ネット馬券購入サイトへの登録もできず。それでもネット上などでの予想行為については、発言を制約できないため、禁止できないという。

 2番目に重い処分「競馬関与停止」は現役の騎手5人と調教師3人(騎手時代を含む)。最長の「停止5年」は花本正三調教師(58)、東川公則調教師(51)、大塚研司騎手(45)、吉井友彦騎手(37)の4人で、馬券購入と情報提供料を供与。

 馬券購入グループに騎乗馬の情報提供を行った見返りに現金を受け取ったのは4人(騎手時代を含む)。「停止2年」が湯前良人調教師(44)、「停止1年」は池田敏樹騎手(36)、筒井勇介騎手(38)、「停止6カ月」は高木健騎手(56)。

 情報提供料を受け取った者のうち、公訴時効が成立していない2人(吉井、筒井騎手)については、競馬法違反容疑(収賄)で刑事告発した。

 このほか井上孝彦調教師(60)が常習的なセクハラ行為で調教停止90日となったほか、厩舎を使えなくなった。適用事項がないため、競馬関与停止には至らなかった。

 結果、笠松の歴代リーディング騎手(2005年以降)が競馬場から次々と消えた。東川公則(05〜08、10、11年)、尾島徹(09、12年)、 吉井友彦(14、15年)、 佐藤友則(16〜18年)、筒井勇介(19、20年)の5人がリーディング経験者。輝かしい笠松競馬の歴史に泥を塗ってしまった。

 開催再開は先送りが続いて、5月12〜14日も中止が決まった。組合では、早ければ5月26日から再開したい意向だが、連休を挟んでおり、手続きに時間がかかる見通し。

 主催者サイドからは「6月9日からのレース再開は◎」との確約もあった。今後は「不祥事のデパート」を閉鎖し、かつての「走るドラマ笠松競馬」を復活させて、信頼回復に努めていきたい。

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