トウカイテイオー顔似る孫セレクトセールへ

2021年07月08日(木) 20:28 1 5

 競馬ファンでトウカイテイオーの名前を知らない人はいないだろう。91年のダービーなどG14勝を挙げた名馬中の名馬。実は競走馬をモチーフにしたキャラクターを育成する人気ゲーム「ウマ娘〜プリティーダービー」でも、支持率は一、二を争う。抜群の才能を持ちながら、それでいて無邪気なキャラクターが多くのプレイヤーの心をつかんでいるのだ。

 ただ、現実には“血を残す”という意味において、トウカイテイオーの置かれた状況は厳しい。後継種牡馬を残せないまま、13年8月に死んだため、その血を引く馬はわずか。そんな中、トウカイテイオーの孫にあたる「デライトポイントの2021(牡、父レイデオロ)」が13日のセレクトセール2日目、当歳セッションに上場される。

 日本では毎年7000頭以上のサラブレッドが生産されるが、トウカイテイオーの血を引く馬はおそらく10頭そこそこだろう。この貴重な1頭の生産者は新冠橋本牧場。代表の橋本英之さん(36)は生後4カ月の“自慢の息子”に祖父の面影があると言う。

 「馬体は父レイデオロに似ています。ただ、顔は母父のトウカイテイオーに似ている気がしますね。母は2002年のマイルCSを制したトウカイポイントの全妹。現役時代は3戦未勝利でしたが、産駒はJRAでデビューした7頭のうち、5頭が勝ち上がっています。それだけに、この子にも期待は大きいんです」

 サンデーサイレンスの血が日本競馬を席巻する中、サンデーの血を一滴も含まない“異端児”。それでいて血統表は洒落ている。

 「父レイデオロとその父キングカメハメハ、さらに母の父トウカイテイオーとその父シンボリルドルフ…。3代前までにダービー馬が4頭も並んだ血統表は魅力的ですし、この馬も何とかダービーを目指してほしいと思っているんです」

 テイオーの血と若きホースマンの情熱。この2つが手を取り合い、3年後のクラシックで大輪の花を咲かせることを期待したい。

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