良血ディープ産駒が英セントレジャー登録

2021年07月22日(木) 08:10 0 1

英国クラシック最終戦、英セントレジャー(G1、芝2900メートル、9月11日=ドンカスター)の登録馬が20日、発表された。

英愛オークスで歴史的な圧勝的を演じたスノーフォールに続く存在となれるのか。主催者が発表した登録リストのなかで、馬名の横に唯一「JPN」の文字が輝いているのが、ナショナルバレット(牡3、A・オブライエン、父ディープインパクト)だ。

スノーフォールと同じ日本生まれ、エイダン・オブライエン厩舎、母父ガリレオのディープインパクト産駒。アイルランドの世界的オーナーブリーダー「クールモア」が繁殖牝馬フラッフ(父ガリレオ)を日本へ送り、ディープと交配させて誕生したディープインパクト産駒になる。

フラッフは現役時代、未勝利を勝っただけの成績だが、3歳上の全姉がG1モイグレアスタッドSなど2歳時に5戦無敗の成績を残した名牝メイビー。メイビーの子で、18年英2000ギニーを制し、ディープ産駒初の英国クラシック制覇を果たしたサクソンウォリアーとまったく同じ血統構成になる。

ナショナルバレットは2歳時の昨年はマイル以下の距離で2戦し、11着と5着。今年初戦となった5月のナヴァン競馬場の未勝利戦(芝2000メートル)も5着に敗れたが、今月4日にリムリック競馬場で行われた古馬相手のハンデキャップ戦(芝2500メートル)で初勝利を挙げている。

英セントレジャーを過去に6勝しているエイダン・オブライエン厩舎は大量13頭を登録。ブックメーカー「ラドブロークス社」の単勝前売りオッズでは67倍という低評価のナショナルバレットだが、血統的な魅力は大きく、今後の成長次第では英セントレジャー参戦、スノーフォールに続く活躍が期待できるかもしれない。

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