アーリントンミリオン今年で幕 競馬場も

2021年08月11日(水) 20:51 1 2

米国競馬の夏の風物詩となっていた「アーリントンミリオン」が今週土曜(14日)の一戦を最後に幕を閉じようとしています。

アーリントンパーク競馬場を所有するチャーチルダウンズ社が昨年、競馬場の売却を決定。この地区での競馬撤退を明らかにしているためで、9月25日の開催を最後に競馬場も閉場される予定になっています。

競馬場のあるアーリントンハイツはシカゴ市街地から車で40分ほどの至便な場所にあって開発業者をはじめ、さまざまな業者の注目を集める人気のエリア。今回の入札団体の中には新スタジアムの候補地を探すNFLシカゴ・ベアーズの親会社も含まれているといいます。

世界で最初のミリオンレース(総賞金100万ドル競走)として1981年に始まったアーリントンミリオン(G1、芝2000メートル)はゴールデンフェザント、パラダイスクリーク、ブリックスアンドモルタルなど、のちに日本に輸入された馬たちが勝ち馬に名を連ねる芝のビッグレース。

同日には牝馬限定のビヴァリーD.Sと3歳限定のセクレタリアトSという芝のG1もあって欧州からの遠征馬を交えた国際色豊かな競馬フェスティバルとして知られていました。

しかし、ここ数年は競馬人気の低迷などさまざまな要因が重なって高額賞金の維持が難しくなり、昨年はこれに追い打ちをかけるように新型コロナウイルスの流行が開催を中止に追いやっていました。

最後の「アーリントンミリオン」は、競馬場の創設者のR・ダチョソワ氏に敬意を表してミスターD.Sとして施行(夫人の名を冠したビヴァリーD.Sはそのまま)。セクレタリアトSはダチョソワ氏の息子の名を取ってブルースD.Sとして、それぞれ賞金を減額して行われることになっています。【ターフライター・奥野庸介】

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