今浪厩務員 元相棒ゴルシと2年ぶり再会

2021年08月31日(火) 06:32 0 4

 ゴールドシップと、今浪隆利厩務員(62)=栗・須貝=の2年ぶりの再会に密着。ゴルシについて心境をたっぷりと語った。(取材構成・川端亮平)

 新冠町のビッグレッドファーム。午後3時。翌朝8時まで過ごす放牧場に出たゴールドシップに、今浪厩務員が声をかける。「久しぶりやなー!!」。ところが、ゴルシは青草をほおばるのに夢中だ。1分、2分…。時が過ぎる。引退後は毎夏、北海道開催中に会いに行っていたが、昨年はコロナ禍で断念したのが影響した!?

 「おーい、2年ぶりやと、忘れたか?」

 少し寂しげに発した言葉に反応したゴルシが、ようやく顔を上げて近づいてきた。柵越しに向かい合う。「元気そうやな」。返事をするかのようにゴルシが首を上下する。だが、ふれあいのシーンもつかの間、隣の放牧場にウインブライトが現れると、併せ馬のように走っていった。

 「だいぶ斑点が出て、黒くなったな。最近、白毛(ソダシ)を見ているから余計にそう思うんかもしれんけど」と、相変わらず気ままな元相棒に苦笑い。自身、『ウマ娘』アプリでゴルシを育成している同厩務員は、思わぬ人気再燃を喜ぶ。

 「(ウマ娘内でトレードマークの)勝った後の“ゴルシポーズ”は立ち上がったとき、ドロップキックは尻っぱねしたときの姿。よく特徴をとらえている」と目を細めつつ、「いいキャラだけど、競走馬として優秀で、種牡馬としても頑張っていることも知ってほしい」と力を込めた。

 3頭のGIウイナーを手がけた腕利きは、2年後に定年を迎える。

 「あいつの子でGIを勝ちたいな」。その夢を実現したときの口取り写真では、ゴルシポーズを決めるつもりだ。

 ●…ゴールドシップは6世代目となる今年の種付け(106頭)を終え、疲れを癒しながら越冬と来年度に向けてエネルギーを充電中。夏場は日差しが和らぐ午後3時から翌朝8時まで放牧地で“自由行動”。日中は馬房で過ごし、その合間に関係者見学や、種牡馬プロモーションの撮影などを行っている。

 ビッグレッドファーム・蛯名聡マネジャーは「とても利口で、写真撮影で一番綺麗にポーズを取ってくれます。皆さん、そのギャップに驚かれてますね」と意外な姿を証言。

 さらに「種付け頭数が100頭前後ながら初年度からGIウイナーを出してるし、楽しみしかないですね」と期待を込める。現在、一般見学はコロナ禍で中止している。

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