日本産種牡馬の産駒がブラジル最高峰G1制覇

2014年04月28日(月) 11:55 2 7

4月27日、ブラジルのシダイデジャルディム競馬場で行われたサンパウロ大賞(G1、3歳以上、芝2400m、15頭)で、サイレントネーム産駒のジャスピオンサイレント(牡3)が勝利。ブラジルで2頭目となる日本産種牡馬の産駒によるG1勝利を達成した。勝ち時計は2分25秒5。

ジャスピオンサイレントは単勝5.4倍の3番人気。スタート直後に最後方に下げ、直線でも最後方から馬場の中央を抜け出して3/4馬身差で勝利。記事では抜け出す様を「モーゼの十戒のように道が開けた」と表現している。

父のサイレントネームはサンデーサイレンス産駒で、netkeibaでの登録名は「ダンジグアウェーの2002」。白老ファームの生産で、現役時はフランスとアメリカで出走し、アメリカで種牡馬入り。シャトル種牡馬としてブラジルでも種付けしており、ジャスピオンサイレントはそのときの産駒になる。サイレントネーム産駒全体でもG1は初制覇となった。

(Jockey Club Brasileiro 4月27日)


【補足】
公式の動画が4月28日11時現在でアップをミスっていて2秒しか見れないので、レース映像が見たい方は以下のニュース映像で確認してください。

http://videos.band.uol.com.br/programa.asp?e=esporte&v=15012158&pr=terceiro-tempo

ちなみにサンパウロ大賞は、皇太子(現天皇)夫妻がブラジルを訪問するのを記念して日本からハマテッソが招待されたこともあるくらい、ブラジルでは最も権威のあるG1のひとつです。サンパウロの三冠後に3歳馬が古馬と対決するという意味では、ジャパンカップや有馬記念に相当するレースといえるでしょう。

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