元日本繋養種牡馬デヒア死亡

2014年05月17日(土) 00:51 0 2

1993年のエクリプス賞最優秀2歳牡馬で、77頭のステークスウィナーの父となったデヒアが心臓発作で死亡したことが、トルコジョッキークラブからの報告で明らかとなった。デヒアはデピュティミニスター産駒で23歳。2010年からトルコで繋養されていた。

北米におけるデヒア産駒で最も賞金を稼いだテイクチャージレディはG1勝ち馬ウィルテイクチャージの母となってケンタッキー州年度代表繁殖牝馬の座に就き、彼女を通じて影響力を与えていくだろう。デヒアはまた、人気種牡馬ミッドナイトリュードの母の父でもあった。

世界各国でデヒアは1615頭の産駒を送り出し、獲得賞金は1億ドルを超えた。

デヒアは現役時代ホープフルステークスなど2歳G1を3勝し、ブリーダーズカップジュヴェナイルでは敗れたもののエクリプス賞最優秀2歳牡馬に選出された。3歳時はフォウンテンオブユースステークスで後のケンタッキーダービー馬ゴーフォージンに勝利したが、右後脚の骨折で引退を余儀なくされた。

デヒアは引退後アシュフォードスタッドで種牡馬入りし、5年間をそこで過ごした。またクールモアオーストラリアにもシャトルされた。2000年に日本の静内スタリオンステーションに移動。2006年にアシュフォードスタッドに戻り、後にジョッキークラブオブターキースタッドファームに売却された。

(以下略)

■クリス・マッキャロン元騎手
当時私が言っていたように、デヒアは私が乗ったなかで最も速い2歳馬だった。彼の馬主に呼ばれ、「私はキミに乗ってもらいたい馬を所有している。この馬は特別なんだ」と言われ、その傍らにデヒアがいたのを覚えている。

(Blood-Horse 5月16日)


【補足】
デヒアは日本では2頭の重賞勝ち馬と1頭の障害重賞勝ち馬を出し、まずまずの結果を残しました。母の父としても、ジャスタウェイに勝ったことのある、モンストールなどを出しています。

トルコでは先日のディヴァインライトに続く死で、現役種牡馬2頭を失ったことで馬産への影響も少なからぬものがありそうです。

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