シングスピールの兄で名種牡馬のRahyが死亡

2011年09月23日(金) 11:10 1 4

9月22日、すでに種牡馬を引退していたラーイが繋養先のスリーチムニーズファームで死亡した。26歳だった。

ラーイはブラッシンググルーム産駒で、エクリプス賞とソヴリン賞受賞牝馬グローリアスソングを母に持つ。スリーチムニーズファームの基幹種牡馬で、1990年に種牡馬生活を始めた当初は種付け料15000ドルから、最盛期には10万ドルにまで上昇する人気種牡馬となった。2009年に受精能力の低下から種牡馬を引退していたが、引退後も多くのファンが彼の元を訪れていた。

種牡馬として13頭のG1競走勝ち馬を含む91頭のステークス勝ち馬を輩出し、子孫は約9700万ドルを稼ぎ出した。おもな産駒はヨーロッパチャンピオンのファンタスティックライト、G1競走11勝の殿堂入り牝馬セレナーズソング、イギリスチャンピオンNoverreなど。母の父としては名種牡馬ジャイアンツコーズウェイをはじめとして100頭以上のステークス勝ち馬を送り出した。

ラーイが19年間種牡馬生活を送ったスリーチムニーズファームの総支配人ケース・クレイは「当スタッドが所有した中でもっとも重要な種牡馬の1頭」と語った。また、オーナーであるロバート・クレイは「ラーイはスリーチムニーズファーム発展の基礎となった。我々と提携し、彼を託してくださった偉大なるシェイク・マクトゥームに感謝の念は絶えることがない」と語っている。


【補足】
ラーイは父が大種牡馬、母がエクリプス賞最優秀古牝馬グローリアスソングという超良血で、半弟にはジャパンカップなどを勝ったシングスピールがいます。競走馬としては素質を見せながらもG1には手が届きませんでしたが、種牡馬としては多くの活躍馬を輩出しました。

一方で産駒の種牡馬成績は現状ではいまひとつで、ダーレージャパンで繋養されている代表産駒のファンタスティックライトも、去年デビューした日本での初年度産駒がイマイチで、今年の種付け頭数はわずか14頭にまで激減……。これは再輸出の予感。

ただ、母の父としてはなんといっても若き名種牡馬ジャイアンツコーズウェイがいるため、世界の馬産への影響力は絶大。今後もラーイの名はサラブレッドの血統表に残り続けることになるでしょうね。

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