サクラバクシンオー最後の世代

2014年08月28日(木) 06:15 1 8

 新潟2歳S・G3(31日、新潟・芝1600メートル)に参戦するニシノラッシュは、サクラバクシンオーの子。2011年に急死した父の産駒は今年の2歳世代がラストクロップとなる。昨年、フジキセキの最終世代の1頭イスラボニータが2着となり、ここから翌年のクラシックの主役へはばたいた。父譲りの非凡なスピードで新馬戦を圧勝した同馬に注目だ。

 偉大な父に“最後”の重賞をプレゼントする。ニシノラッシュは、11年に心不全のため22歳で急死したサクラバクシンオー産駒。現2歳がラストクロップだが、すでにJRAでは7頭が勝利しており、これはダイワメジャー(9勝)に続く2位の勝ち上がり頭数。産駒の勢いにも乗って、年々注目度が高まっている新潟2歳Sに駒を進めてきた。

 新馬戦は福島の1200メートル戦。「楽な勝ち方だった」と高木助手が振り返ったように、道中2番手から抜け出すと、手応え十分のまま2着に4馬身差をつけた。「まだ遊び遊び走っていた部分もあったし、まだ2歳なので距離は心配ないかなと思っています」。父はスプリンターズSを連覇するなど、特に1200メートル戦で抜群の強さを発揮したが、産駒はグランプリボスが朝日杯FS、NHKマイルCを制覇。マイルでも結果を残しており、同馬も十分、対応可能だ。

 セールスポイントは、調教の動きがレースに直結すること。「デビュー前から調教で動いていて、能力があるんだろうなとは感じていました。今は2歳馬同士だと相手を探すのが大変。先週も古馬500万クラスが相手にならなかった」と高木助手が舌を巻いたほどだ。

 「2頭の兄も厩舎にいたのですが、この子が一番前向きさが競馬に良い方向に向いている。一度使って、さらに走りに磨きがかかってきたし、上積みを感じます」。振り返れば昨年2着だったイスラボニータも、フジキセキ最後の世代だった。勝ったハープスターともどもG1馬まで上り詰めただけに、陣営も自然と力の入る一戦だ。

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