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(前略)

　６月の開花に備えてつぼみを膨らませるハナショウブ。その色とりどりのつぼみが彩る馬道に金文字のＧ１ゼッケンが誇らしげに揺れている。「張りがあって、実にいい体つきになった」。スピルバーグに視線を向けながら藤沢和師が満足そうに口火を切った。

　阪神競馬場を皮切りに地球を１／４周、約１万キロ離れたロンドン郊外のアスコット競馬場へ。英Ｇ１プリンスオブウェールズＳ（６月１７日、芝２０００メートル）までの２カ月半を乗り切るエネルギーが充満した馬体。６月に英国でＧ１の花を咲かせようと、ハナショウブのつぼみのように膨らませてきた。

(中略)

「その後に挑む英国の２０００メートル路線は世界最強レベル。（Ｇ１・１０勝を挙げた）フランケルの弟（英チャンピオンＳ優勝ノーブルミッション）も出てくるようだ」。大阪の陣の先にハナショウブのつぼみが開く６月の英国を見据えた。


(スポニチ・アネックス　3月31日)


【補足】
大阪杯に参戦するスピルバーグの記事ですが、最後にファッ!? となるようなサプライズが仕込んでありました。14戦無敗のフランケルの弟でG1競走3勝の実力馬ノーブルミッションがプリンスオブウェールズステークスでスピルバーグと対戦する見込みとのことです。

記事の内容からして、藤沢師が「フランケルの弟も出るようだ」と言ったのは間違いないのでしょう。ただ、フランケル(2008年生まれ)の弟で出走条件である4歳以上なのはノーブルミッション(2009年生まれ)とモルフェウス(2010年生まれ)の2頭で、いずれも今年から種牡馬となっています。

ノーブルミッション引退、米で種牡馬入りへ
http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=4265&type=2

となると、種牡馬としての供用を取り止めて現役復帰し、プリンスオブウェールズステークスを目指す、いう特ダネなわけですが、果たして真相は？