【菊花賞・下克上 歴史は繰り返す】

2016年10月20日(木) 21:45 0 0

◆第77回菊花賞・G1(芝3000メートル、23日・京都競馬場)

 菊花賞の波乱の構図に上がり馬は欠かせない。ひと夏を越しての成長力、淀の3000メートルへの適性を武器に、春の実績馬を倒す馬が今年も現れるのか。連載「下克上」では最後の1冠を勝ちとる可能性を秘めた馬と、その菊花賞までの道のりが重なり合う過去の優勝馬を紹介する。1回目は1000万特別を勝って以来の実戦が大一番となる西のジュンヴァルカンと東のシュペルミエール。

 東の刺客、シュペルミエールが栗東滞在で一発を狙っている。春は善戦しながら、勝ち切れないレースが続いたが、3か月ぶりの実戦だった7月の開成山特別(福島・芝2600メートル)、10月の兵庫特別(阪神・芝2400メートル)と間隔を空けながら2連勝。11年オルフェーヴル、12年ゴールドシップと、菊花賞に実績のあるステイゴールド産駒だけに不気味さが漂う。

 「調教から張り切って自分で体をつくっていくタイプではないので、せかさずじっくりと走れる距離を使ってきた。広いコースで、下り坂で自然と加速していける京都は、この馬にはいいんじゃないか」と木村調教師。デビューから一貫して2000メートル以上を使い、7戦中6戦で上がり最速の末脚を繰り出してきた。3000メートルの菊花賞は、これまでの成果を示す絶好の舞台といえる。

 前走後は阪神競馬場からそのまま栗東に入って調整。01年のマンハッタンカフェと同じ栗東滞在で15年ぶりの関東馬Vを目指す。「疲れはすっかり取れたし、環境の変化にも戸惑っていない。カイバをよく食べているので、しっかり乗り込めている」と、栗東での調整役を務める土田助手は上積みを強調する。

 前走が1000万クラスだった馬の菊花賞制覇は04年デルタブルース、09年スリーロールスの2頭。兵庫特別からの参戦は10年ビートブラック、13年バンデが3着に入っている。ステイヤーの雰囲気を漂わせる上がり馬が、大仕事をやってのける可能性は十分にある。

 中略

 岩田騎手(デルタブルース)「先頭でゴールした時はガッツポーズとともに涙が出てきた。あしたの新聞を読んで、夢やないとわかるんと違うかな」

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