【今月の喜怒哀楽】『今年に入って3度目の騎乗停止、心の底から己を恥じる』

2014年07月01日(火) 18:00 54

祐言実行

◆ジャスタウェイ関係者に迷惑をかけてしまった

 6月1日、日曜日。今年に入って3度目の騎乗停止処分を受けた。

 去年を入れると、1年半で6度目。一昨年からさかのぼっての10年間を振り返っても、騎乗停止は合計6回もなかったのではないか。こんな自分では、後輩に偉そうなことは何も言えない。今はただただ、自分に恥じ入るばかりだ。

 直線でフラッとしたとき、背後から「おーっ!」という吉田先輩の叫び声が聞こえた。注意深く見ていてくれていた善臣さんが外に開いてくれたおかげで、吉田先輩が落馬せずに済んだ。最初に断っておくが、岩田くんを揶揄する気など毛頭ない。騎手である以上、誰かにケガをさせてしまうことは、誰にでも起こりうることだから。だからこそ、本当に思う。ケガをさせなくて本当によかった。

 でも、このままだったら、いつか誰かにケガをさせてしまう。このままではいけない。本当にそう思っている。

 今回の騎乗停止で、安田記念のジャスタウェイには乗れなかった。・・・

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祐言実行とは

2013年にJRA賞最多勝利騎手に輝き、日本競馬界を牽引する福永祐一。まだまだ戦の途中ではあるが、有言実行を体現してきた彼には語り継ぐべきことがある。ジョッキー目線のレース回顧『ユーイチの眼』や『今月の喜怒哀楽』『ユーザー質問』など、盛りだくさんの内容をお届け。

福永祐一

1976年12月9日、滋賀県生まれ。1996年に北橋修二厩舎からデビュー。初日に2連勝を飾り、JRA賞最多勝利新人騎手に輝く。1999年、プリモディーネの桜花賞でGI初勝利。2005年、シーザリオで日米オークス優勝。2013年、JRA賞最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手、初代MVJを獲得。2014年のドバイDFをジャスタウェイで優勝。

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