2014年09月02日(火) 18:00 46
この夏は順調に勝ち星を積み重ねた小牧騎手ですが、夏の小倉にはどうやら“天敵”がいるようで…
今回は、ユーザーのリクエストに答え、クールホタルビやドルメロで出走した2歳オープンや、クラレントの中京記念など、夏の注目レースを改めて回顧。そのほか、この夏は順調に勝ち星を積み重ねた小牧騎手ですが、夏の小倉にはどうやら“天敵”がいるようで…。8月中旬までの夏競馬を振り返ります!
(取材・文/不破由妃子)
小牧 クールホタルビのフェニックス賞は、あのペースなら勝っておかなアカンねぇ(2着)。あれだけうまく逃げられると思わんかった。なんせ持ったままやったからね。しかも、2番手の人気していた馬(ノーブルルージュ)が引いてくれたわけやから、あれで逃げ切れなかったのはちょっと物足りんね。追ってからがもうひとつなので、すんなり行ったほうがいいんやろうけど。
──初戦は追ってからいい脚を使いましたよね。
小牧 そうそう、これは強いと思ったんやけどねぇ。メンバーが弱かったんか…。次(小倉2歳S)も無理には行かんけど、いいスピードを持っているのは確かやからね。スピードを生かせれば、チャンスは十分あると思ってます。中京2歳のドルメロは、内枠がこたえたね。行かなアカンような流れになってしまって。でも、あの馬は走るよ。帰ってきたら十分楽しみはあると思う。
──そのほか、夏の小倉で印象に残ったレースはありますか? この夏は、勝ち星のペースも上々でしたが。
小牧 キタサンエピソード(8月9日・筑紫特別)は完璧に乗れたね。“ここで勝たな!”と思ったレースでもあったし。
──そういえば、キタサンエピソードは小牧さんでしか勝ってないんですよね。
小牧 あ、そうなの? 知らんかった。そういうの、たぶん先生も気づいてへんのやろうなぁ(苦笑)。
──ちょっと意外でしたが、2年ぶりの勝利だったんですよね。
小牧 そうそう。もともと逃げ馬じゃなかったのに、ハナにいく競馬が多かったもんやから、折り合いがつかんようになってしまってね。それで勝てなくなって。もともとは2、3番手で十分競馬できる馬なんやけどね。僕もそれはわかってるんやけど、馬がもう変わってしまって。でも、この前は流れも向いたし、小倉の平坦馬場はやっぱり合ってた。快勝でしたわ(昇級戦となった次走の天草特別は、道中3番手からコンマ1秒差3着)。
──久々の騎乗となったアドマイヤギャラン(8月16日・博多S)も強かったですね。1頭だけ脚が違いました。
小牧 ああ、あれも強かったね。もうちょっと・・・
小牧太
1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。