2014年12月23日(火) 18:01 98
▲福永自身の言葉で改めて語る、ジャパンCと有馬記念
「実際に出してきた結果こそ、ジャスタウェイには及ばないかもしれないが、能力的に遜色がないのは自分が一番よくわかっている」──。
11月25日、自分がエピファネイアについて語った当コラムの一節だ(コラムへはこちらから)。ジャパンCは、そのエピファネイアが1着、自分が乗ったジャスタウェイが2着。その差は4馬身。圧勝だった。調子が上向いていたこと、得意な緩い馬場であったこと、道中のペースが速かったことなど、エピファネイアにとって好条件が重なったにしても、まさかあそこまで強い勝ち方をするとは…。これまで、いくら自分が「ジャスタウェイと同じくらい力がある」といったところで、実績の差から説得力に欠けたが、あのレースを見れば、もう誰も疑わないだろう。
スミヨンが騎乗してあっさり勝てば、「やっぱり福永がダメだったんだ」と言われることは覚悟していた。なにより自分自身、「簡単に乗られて勝たれたりしたら、さすがに自信をなくすかもしれない…」という思いもあった。終わってみて、そこまでショックということはないが、道中、苦戦しつつもガッチリ抑え込んでいるスミヨンを見て、さすがだなぁと思ったのも事実だ。その結果、最後のあの脚につながった。掛かりつつも、同時にタメが利いていたのだ。
レース後、スミヨンは・・・
福永祐一
1976年12月9日、滋賀県生まれ。1996年に北橋修二厩舎からデビュー。初日に2連勝を飾り、JRA賞最多勝利新人騎手に輝く。1999年、プリモディーネの桜花賞でGI初勝利。2005年、シーザリオで日米オークス優勝。2013年、JRA賞最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手、初代MVJを獲得。2014年のドバイDFをジャスタウェイで優勝。