ウインフルブルーム・小久保助手の「馬中心」の姿勢

　それにしても有馬記念は感動的でしたね。引退式を控えたジェンティルドンナが自らその道に花を添えてのラストランとなったわけですし、鞍上の戸崎騎手にとってもG1タイトルを手にした上でのリーディングジョッキーに。

　また個人的には管理される石坂師が勝利直後に、「タイヘイ、タイヘイ」と言って、すぐさま普段騎乗している調教助手の井上さんの名前を大きな声で呼び求め、固い握手をされるシーンが実に感動的でした。今回の勝利は戸崎騎手の卓越した騎乗技術はもちろんですが、そこに至るまでの日々の調教があってこそのもの。やはりこれだけの馬を毎日騎乗するプレッシャーは相当なものがあったことでしょう。石坂師はその苦労を誰よりも理解し、井上助手に託していたのですね。

　さて2015年の競馬もスタートしましたが、金杯はいかがでしたか？

　京都金杯を制したウインフルブルームは、ダービーを回避した経緯があっての重賞勝利。あの時、担当する小久保助手はダービーに出走できない悔しさを抱くのではなく、愛馬の状態を考えて、「回避したことは残念だけど、とても出走できる状態にはなかった。だからもし出走させていたら…と考えるとゾッとしたし、この判断が秋に繋がるようにしたい」と話されていました。あくまでも馬中心に物事を考えるその姿に真のホースマンを感じましたし、私自身も必ず秋、良い結果となるのではないか？いや、なってほしいと願っていただけに、予想は外れましたが嬉しい気持ちになりました。

　一方の中山金杯はゲット。ラブリーデイは見込まれての57キロも克服しレコードタイム。流れたこともありましたが、それにしてもベリー騎手の馬とのコンタクトの巧みさが伺えるものでした。

　さて今週日曜の重賞はシンザン記念。例年ですと軸となる馬がいそうですが、今年は混戦な気がしています。

　本命はまだ迷い中ですが、1枠1番に入ったノースストームの距離短縮と枠が今回に関してはプラスと出そうな気がしています。

　それでは皆さん、今年もどうぞ「ホソジュンの幸せ馬房」をはじめ、フジテレビ「みんなのKEIBA」、もしくは競馬場でのお付き合いのほどよろしくお願い致します。ホソジュンでしたぁ。