2015年01月17日(土) 12:00
実は去年もそうでした。そこで去年は、年明け2回目のコラム(1月18日更新)に“続き”を寄稿。当初の予想では「2歳時に重賞を勝った馬」の中からイスラボニータを選び出しましたが、“続き”では「2歳時デビュー→2歳重賞不出走」という馬の中から、当初の予想を覆しそうな馬をピックアップしたのです。念には念を入れたつもりでしたが、結局それは“徒労”に終わりました。
あれから1年、再び念には念を入れるべきか、悩んでいるわけです。そうそう、去年のコラムで、94〜13年に「2歳時デビュー→2歳重賞不出走」からダービーを制した馬を8頭としていましたが、97年のダービー馬サニーブライアンは3歳(現・2歳)時に重賞昇格初年度の府中3歳S(現・東スポ杯2歳S)を走っていて、そういう馬は7頭とするのが正解でした(同レースを特別戦と認識していたための間違い)。お詫びして訂正します。
ということは、とりあえず勝ち負けは別として2歳時に重賞を走っていた馬のほうが優勢と言っていいでしょう。去年のダービー馬ワンアンドオンリーもラジオNIKKEI杯に勝っていましたから、94〜14年のダービー馬21頭の中で2歳重賞出走馬は12頭、そのうち優勝馬は8頭となるわけです。
さらに、ここ6年間(09〜14年)のダービー馬のうち5頭(=A)は「2歳重賞出走→3歳初戦が重賞」という馬で、もう1頭(=B)が「2歳重賞不出走→3歳初戦が重賞」という馬でした。逆に「2歳重賞不出走→3歳初戦が重賞以外」の戦歴でダービー馬となったのは08年のディープスカイ(3歳2戦目=通算6戦目で未勝利脱出)が最後。スペシャルウィーク(2歳時新馬戦1勝のみ、3歳初戦白梅賞2着)やディープインパクト(同、3歳初戦若駒S1着)の印象は強く残っていますが、どうやらそういうタイプは“劣勢”になりつつあるのかもしれません。
ちなみに、Aの5頭の顔ぶれと3歳初戦の成績は以下のとおりです。
09年ロジユニヴァース=弥生賞1着 11年オルフェーヴル=シンザン記念2着 12年ディープブリランテ=共同通信杯2着 13年キズナ=弥生賞5着 14年ワンアンドオンリー=弥生賞2着
一方、Bは10年のエイシンフラッシュで、3歳初戦の京成杯に勝っていました。
これらを考え合わせると、今年のダービー馬予想の本命はサトノクラウンのままでいいと思いますが、対抗として、先週のシンザン記念に勝ったグァンチャーレを挙げておきましょう。そして、クラージュシチー、ソールインパクト、タケルラムセス、ブラックバゴ、ベルーフのうちのどれかが京成杯を制したら穴馬に指名します。念には念を入れてみましたが、結果が出るのは4カ月先です!
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矢野吉彦
テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。
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