2015年06月10日(水) 18:00 13
◆安田調教師「チップが顔に当たってもヒルまないし、いい根性をしています」
先週から新たに2歳馬たちによるクラシックロードが幕を開けた。デビュー前のサラブレッドへのアオリとして「未来のダービー馬」というフレーズが使われるように、皆が夢見るのは1年後の大舞台。真の勝負はまだまだ先だと競馬関係者の誰もがわかっているだけに「急がば回れ」。時には我慢をしなければならないケースも出てくる。
日曜(14日)阪神の芝内1200メートルでデビューを予定していたのがノンゼロサム(牡=父Speightstown、母Winendynme・西園)。マイネル軍団でありながら、その冠号を持たないこの外国産馬は、西園調教師によれば「それだけ特別な存在」。軍団の総帥・岡田繁幸氏の期待を一身に背負っている。ビッグレッドファームの坂路で鍛え上げられて栗東に入厩。オーナーサイドの意向通り、鞍上に柴田大を美浦から迎え、いよいよベールを脱ぐはずだったのだが…。
「5月(15日の遅)生まれもあってか・・・