2015年07月06日(月) 18:01 29
▲中央のオープンで活躍したタイムズアロー、現在は船橋の一員。曳いているのは松崎厩務員、騎乗者は西村騎手
こんにちは! 7月8日(水)には南関東牡馬クラシック三冠目のジャパンダートダービー(大井2000m)が行われます。3歳ダート王を目指すべく、中央&他地区からも豪華メンバーが集結。
南関東からは、東京ダービー馬ラッキープリンスと2着馬パーティメーカー、羽田盃馬ストゥディウムと非常に頼もしいメンバーが出走してきます。
大井競馬のホームページ(http://www.tokyocitykeiba.com/)内にある重賞競走のコーナーでは、各馬の最終追い切りや陣営のインタビュー、アラカルト、南関東勢のコラムなど各馬の情報満載ですので、ぜひ参考にして頂きたいと思います。さて、地方競馬全体を見渡すと、次のダートグレードレースは7月20日のマーキュリーカップ(盛岡2000m)です。南関東からは、タイムズアロー(船橋・川島厩舎)、トーセンアレス(浦和・小久保厩舎)、ユーロビート(大井・渡邉厩舎)と元中央馬たちが参戦を予定。
南関東の仲間になって一番浅いのはタイムズアローです。6月16日に行われた短夜特別(船橋1800m)が移籍初戦でした。真島大輔騎手を背に道中は中団を追走。徐々に進出していき、最後の直線で早め先頭に立つと、同じく元中央馬ガンマーバーストの追撃をクビ差しのぎ切りました。
▲短夜特別のゴール前、内がタイムズアローで外がガンマーバースト
「パドックでは入れ込んでいましたが、返し馬の後に待避所に行ったら落ち着いていました。直線を向いた時にはやめようとしたところもありましたが、後ろから馬が来たら伸びてくれました。乗り味もいいしレースはうまいです。気難しいところはありそうですが力はありますね」と真島騎手。
レース後も元気で、次に向けて調整を行っています。
この馬を担当している松崎正志厩務員は笠松競馬場で騎手をしていて、オグリキャップやオグリローマンの母親としても有名なホワイトナルビーの主戦だったそうです。「気性は荒かったけど、スピードのある馬だったなぁ」と松崎厩務員は当時を振り返っていましたが、こういうお話しを伺えるのもかなり貴重なひととき。
ちなみに、タイムズアローの調教パートナー西村栄喜騎手は、荒尾競馬場廃止後に船橋競馬へ移籍しました。南関東の大将サミットストーンの調教パートナーとしても知られ、このタイムズアローも元気いっぱいのところをじっくりなだめながら日々取り組んでいます。
南関東競馬では他地区の競馬場で働いていた皆さんが、この新天地で引き続き頑張っている姿を多く見かけますよ。何かの機会にご紹介できたらいいなぁと思います!
さて、うれしいお知らせです!
以前ご紹介した南関東最年長11歳の元中央馬コアレスピューマ(船橋・坂本昇厩舎)が、6月11日に行われた川崎スパーキングスプリント(川崎900m)で3着に入り、来年12歳になっても南関東の仲間として走れることになりました。
(※南関東の年齢制限についてはこちらを参考にしてくださいね http://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=30003)レースは4番手内目を追走していき、直線で外に持ち出すと脚を伸ばしてくる内容でした。砂をかぶるのが大嫌いなお坊ちゃま? おじちゃま?(笑)なので、今回は矢野貴之騎手の好騎乗もあり、我慢をしていた姿も印象的でした。
「いつもより砂をかぶらないところで進めることができたし、最後は届きそうな感じだったんですけどね。900mは忙しい中で頑張ってくれたと思います。年齢は感じさせないし、まだまだやれますよ」と矢野騎手も愛馬の健闘を讃えていました。
▲川崎スパーキングスプリントで3着に入着したコアレスピューマ
▲鞍上の矢野騎手も愛馬の健闘に笑みを見せた
次走は7月20日の習志野きらっとスプリント(船橋1000m)を予定していて、今度は砂対策としてパシファイヤーを着けることも考えているそうです。
南関東の現存重賞レースの最高齢勝ち馬は、11歳で東京スプリング盃(現フジノウェーブ記念)を制した神馬フジノウェーブ。ピューマもこれからどんな走りを見せてくれるでしょうか。
なお、船橋競馬はナイター開催~ハートビートナイター~が始まりましたが、次の開催は変則で、7月17日(金)はナイター、20日(月祝)が昼間、21日(火)はナイターなので、お出掛けになる際は十分に気をつけてください。
そんな訳で盛りだくさんの7月20日ですが、わたしは船橋競馬場からマーキュリーカップ遠征組に声援を送りたいと思います。このリスタートも次回は7月20日、またその時にお会いしましょう!