2015年09月14日(月) 18:00
今回も盛りだくさんの話題でお届けしていきましょう!
8月26日には重賞レースのアフター5スター賞(大井1200m)が行われ、中央からの卒業生が上位を独占!!!優勝したのは坂井英光騎手が騎乗した9歳のジョーメテオ、2着が南関東最年長11歳コアレスピューマ、3着は7歳のアルゴリズム。南関東でも最近は高齢馬の活躍が目立ちますが、これほどのベテラン勢で決まったのは珍しいかもしれません。
アフター5スター賞、ゴール前でのジョーメテオとコアレスピューマ
ジョーメテオは中央で4勝し、南関東でも重賞戦線で大活躍。2013年12月のゴールドカップは優勝したものの、脚質的に展開に左右されて上位にくることは多いですが勝ち切れない成績も続きました。
それでも昨年は笠松グランプリを制し、このアフター5スター賞は久しぶりの勝利で、なんとクラスターカップ(5着)を走って中13日の舞台。常に挑戦し続ける南関東のリーディング・浦和の小久保智厩舎に所属していて、年齢を重ねてもその姿勢は変わりません。
ジョーメテオを担当している水上直人厩務員は、兵庫ジュニアグランプリを勝ったジャジャウマナラシも手掛けていて、2頭ともタフさを武器に積極的に遠征に行きながら強くなってきました。
ジョーメテオの肩掛け姿
水上厩務員のお話しでは、ジョーメテオは若い頃から変わらず食欲が旺盛のために、体が太くなり過ぎないように体重管理には特に気を遣っているそうです。
「早食いですぐに実になっちゃうし、太いニンジンもバリバリ食べてくれます。脚元も丈夫な馬だし、中身も健康なんでしょうね。カイバではあまり調整はしたくないので、なるべく体を動かすようにして、調教は長めに乗ったり、午後運動もするようにしています。510キロくらいが走りやすいと思うんですが……」(水上厩務員)。
生きている以上は年齢の壁は避けられないものですが、現段階ではそれを微塵も感じさせない破壊力のある走り。この後は9月23日のオーバルスプリントからなんと連闘で9月30日の東京盃に向かうプランもあるそうですよ。
ジョーメテオの普段の様子
そして、南関東最年長11歳のコアレスピューマが2着に突っ込んできた姿も感動を呼びました。ここ最近の成績から15番人気と評価は落としていたんですが、坂本昇調教師も担当の伊藤正晴厩務員もピューマの奮闘を信じていました。
コアレスピューマの普段の様子
「今まで不利があったり力を出し切れなかったから、展開がハマればチャンスはあると思っていたよ。普段から年齢の衰えは感じさせなかったしあきらめないでやってきたけど、そういう人間の気持ちを馬もわかってくれているから応えてくれたんだと思う。こういう結果が出ると、また頑張ろうって思えるよね」と伊藤厩務員はニッコリ。
次は東京盃を予定しているそうですよ。
ここはマーキュリーカップを優勝して勢いにのるユーロビートが59キロを背負ってどんな走りを見せるのか。
「楽ではない斤量ですが馬格のある馬だし、瞬発力というより長くいい脚を使えるタイプで切れ味が鈍ることもないと思うので克服して欲しいです。吉原寛人騎手が負傷して森泰斗騎手が乗ってくれることになりましたが、南関東のリーディングジョッキーなので不安はありません。盛岡の凱旋レースとして、ここは決めたいですね」(渡邉和雄調教師)。
このユーロビートに一泡吹かせようと満を持して参戦してくるのはタイムズアローです。中央からの移籍3戦目で、前走のマーキュリーカップはユーロビートから1秒1差の4着。今回は斤量差も3キロあり魅了的です。「とぼけるくらいのところがあるから距離も心配はしていないし、重賞も十分に意識できる馬だから期待している」と川島正一調教師。
また、ダートグレードレースなどで強い相手と戦い続けてきたトーセンアレスも地力の高さでは負けていないでしょう。前走のスパーキングサマーカップは5着に終わったんですが、ハミをしっかり噛んで走っていないということなどから、今回は舌をしばって走らせる予定で、最終追い切りもいい動きを見せていたそうですよ。実戦での変わり身が楽しみです。こちらもジョーメテオと一緒の小久保厩舎所属。
最後に中央卒業生の動向ですが、ケイアイレオーネとバトードールは10月7日の日本テレビ盃(船橋1800m)を予定。
タイセイレジェンドは10月13日には韓国馬を招待して行われる日韓国際交流競走の準重賞インタラクションカップ(大井・1200m)を視野に。
昨年の根岸Sの覇者ゴールスキーは川崎の内田勝義厩舎の一員となり、「初戦はこれから調教の様子を見て決めたい」と内田調教師は言っていました。
では話しは尽きませんが、次は9月28日(月)にお会いしましょう!