2015年09月16日(水) 12:00 19
牝馬ながらきさらぎ賞(GIII)を制し、オークス(GI)でも2着となったルージュバックの4分の3弟。母ジンジャーパンチはブリーダーズCディスタフ(米G1・ダ9f)をはじめG1を6勝、通算22戦12勝という成績を残し、米古牝馬チャンピオンに輝いた。父はフレンチデピュティ、クロフネを父に持つ繁殖牝馬と好結果を残しているようにDeputy Minister系と相性良好。母はフィジカルな能力に秀でたアメリカ血統でありながら、パワー一辺倒ではなく、たとえば3代母Sally Go Grayのように芝向きの血も抱えている。マンハッタンカフェとの交配でダート馬が出ず、父の切れ味にフィジカル面の強さを補強した産駒が出たのはそれが理由だろう。父ディープインパクトはマンハッタンカフェよりも・・・
栗山求
68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG