2015年12月03日(木) 18:00 14
(撮影:武田 明彦)
しかしその後、報道によると、アウォーディーはフレグモーネを発症して回避。浦和記念に出走する中央馬は3頭となり、ますますハッピースプリントにとっては勝たなければならないレースになった。最終的に単勝1番人気は、中央勢で唯一重賞勝ちのないドコフクカゼで2.6倍。ハッピースプリントは2.8倍と僅差だったが、連勝系のオッズを見ても、やはりドコフクカゼのほうが人気の中心だった。少し前までならおそらくハッピースプリントのほうが人気になっていたと思われるが、地方競馬IPATでの発売が始まってからは中央競馬ファン(という言い方が正しいかどうかはわからないが)の馬券への参加が増え、中央勢に人気が偏る傾向にある。しかし勝ったのはハッピースプリントで、さすがにこのメンバーならという強いレースを見せた。
予想通りのサイモンロードとリアライズリンクスの逃げ争いは、リアライズリンクスの左海誠二騎手が主張し、サイモンロードが引く形で決着。2頭のうしろではサミットストーンとハッピースプリントも行く気を見せ、サミットストーンはリアライズリンクスに並びかけて行くような勢いで進出、ハッピースプリントも3番手に続いた。
その後リアライズリンクスが徐々に後続との差を広げ・・・
斎藤修
1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。