2016年01月27日(水) 18:00 13
中村調教師は「縁があって、期待の馬を預けてもらった。そりゃあ~気持ちは入るよ」
POGで馬をピックアップする上で外せないのがいわゆる“社台グループ”。日本の馬産界の根幹さえ担っているのだから当然と言えば当然だが、実を言えば生産頭数的には社台グループが占める割合は、近年でも15%にも満たない。それでいて“独占市場”のような活躍を見せているのだから恐れ入る。
「そりゃあ、稼いだお金は全部馬に投資しているというし、土壌から飼料から研究も熱心。ただ何となく勝っているわけじゃない。リスクを負っているからこそ、結果も出ているんだろう」とは社台グループの馬を数多く預かってきた松田博調教師の弁だ。
それでも社台グループには“大量生産感”がついて回り、いわゆるアンチ的な見方をする人も少なくない。ゴールドシップがあれほどの人気を集めたのも、強烈なキャラクターもさることながら、日高の牧場に生まれたことが少なからず影響したと思う。
こうした現状に一石を投じる動きは各時代で行われてきた。先日、この世を去った大種牡馬キングマンボに、自らが見初めたサドラーズギャルを交配して、エルコンドルパサーを誕生させた渡邊隆オーナーしかり。あの金子真人オーナーも・・・