2016年02月08日(月) 18:00 36
タテガミと体は黒いですが、前髪だけが白いのでよく目立ちます。担当の橋本健吾厩務員と遊んでいるところ
以前ご紹介した白い前髪を持つ馬ブラックレッグ(大井・的場直之厩舎)。
中央時代は美浦の小西一男厩舎に所属し、2014年7月に福島競馬場で行われた2歳新馬戦では、田辺裕信騎手の手綱で4番手からの差し切り勝ちを収めました。その後は新潟競馬場のオープンレース・ダリア賞(9着)に出走し、休養を挟んで南関東へ移籍。
2着連続5回となかなか勝ち切れないレースが続いたのですが、常に崩れず安定して走れるのも能力の高さでしょう。3歳重賞の黒潮盃は重賞初挑戦ながらも完勝して、タイトルホルダーの仲間入りをしました。
大井競馬場のL-WING1階やみぷらすさんの通販(http://www.myplus.jp/)で、ブラックレッグの缶バッジを購入することができるのです。写真はみぷらすさん撮影
ブラックレッグはそのルックスを語らずにはいられません。青鹿毛で体とタテガミは真っ黒ですが、前髪だけが白いのです。そして、体重はデビュー時よりも70キロ近く増え、前走は592キロと過去最高体重でした。現在の南関東では恐らく一番のビッグサイズ?だと思われます(違っていたらすいません)。
「こういう特徴のある馬は初めてです。タテガミは黒いのに前髪だけが白いですからね。他の厩舎関係者たちも、『珍しい馬だな』って言ってきますから。中には『染めているのか?』とも言われるんですが、染めていません(笑)。応援してくださるファンが増えてきたのはうれしいことですし励みになります」(的場調教師)。
非常に珍しいブラックレッグの白い前髪ですが、どんどん白い部分が増えているとか。他にもこういう特徴のある馬を知っているという方はご一報を(笑)
ブラックレッグは元騎手でもある的場調教師自身が朝2時30分から調教に乗って仕上げている馬です。
「大型馬にしては基礎体力がなくて3歳時は無理できませんでしたが、徐々に攻められるようになってきて、追い切りの後の疲労の抜け方も早いし、乗っていても動きがパワフルになって力強くなってきました。体は大きいですが、脚元も丈夫です。
休み明けを一度使っていい状態で仕上げられましたが、今回は一線級の古馬たちと初めての重賞なので簡単にはいかないと思います。これからもっと力をつけていってくれる馬だし、先につながる競馬をして欲しいですね」(的場調教師)。
ブラックレッグの父はタイキシャトルで、母が大井で走ったマイビッグアップル、母父はマンハッタンカフェ、伯母には女傑と呼ばれたヤマノリアルがいる血統。
南関東競馬でも、厩舎ジャンパーや記念ジャンパーを作る人たちが多いですよ。こちらはブラッグレッグの黒潮盃優勝記念ジャンパーで、前髪がちゃんと白いです。モデルは的場直之調教師、大井の帝王・的場文男騎手の甥っ子さん
タイキシャトル産駒がこのロングディスタンスでどんな走りをするのか非常に興味深いのですが、レースが上手で折り合いもつくので、距離はそこまで気にしていないと厩舎サイドは言っていました。
ブラックレッグの白い前髪を見られるのは、レースと検量前に引き上げてくる時だけです。パドックと返し馬は厩舎メンコをしているので(隙間からチョロッと見えるかもしれませんが)、限られた瞬間ですがしっかり目に留めたいですね。ブラックレッグの白い前髪を見ていると、ご利益がありそうな気持ちになるのは私だけでしょうか(笑)。
なお、ブラックレッグと前回からコンビを組んでいるのは、的場調教師と騎手時代の同期生でもある坂井英光騎手。JRA競馬学校騎手課程32期生の坂井瑠星君のお父さんですよ!
前走の金盃トライアル・ガーネット賞から坂井英光騎手がコンビを組んでいます。JRA競馬学校騎手課程32期生の坂井瑠星君のお父さんです
さて、前回ご紹介した美浦の牧光二厩舎に所属していたモンサンカノープス(船橋・川島正一厩舎)。あの時点では自己条件を使っていくというお話しだったのですが、馬主様のご意向もあり、2月17日(水)の報知グランプリカップ(船橋・1800m)へ挑戦することになったそうです。目下7連勝中のこの馬が、初重賞でどんな走りをするのか楽しみです。
次回は2月22日(月)にお会いしましょう!