前走の敗因は明確
芝と比べると、レースの流れに左右される部分が少ないダート戦は、「実力通り」の結果が多いことになっている。しだいにレベルが上がってきた2007年以降に限ると、勝ち馬はすべて3番人気以内の有力馬だけである。もちろん、展開やペースは重要な要素だが、ダート戦で負けて「流れてくれなかった」などと、マト外れな敗因を持ち出す陣営はめったにいない。スロー過ぎるというなら、ダートなんだから「自分で動いて出ればこと足りるだろう」と反論されてしまうからである。
2月の「ヒヤシンスS」東京ダート1600mを、1分35秒4で快勝している
ゴールドドリーム(父ゴールドアリュール)に期待する。時計が速いのは、締まった重馬場と、レース全体の前後半「46秒7-48秒7」=1分35秒4の前傾バランスだったから。それが中位から差したゴールドドリームに味方したのは確かだが、自身の前後半は推定「47秒6-47秒8」であり、流れに恵まれたというより、速いペースを追走することにより、現時点での総合力が発揮されたと考えたい。
2着
ストロングバローズ(父マインシャフト)は、2番手で先行していたから・・・
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柏木集保
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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。