2017年01月09日(月) 18:00 17
リスタートをご覧くださっている皆様、あけましておめでとうございます。南関東競馬では中央卒業生たちが年々増えていて、活躍の場をどんどん広げています。そんな様子を今年もお伝えしていければいいなと思っていますのでどうぞよろしくお願いします。
懐かしく思う方もいらっしゃるでしょう。中央時代はダート1400m戦で5勝を挙げた馬で、カペラSでは優勝したノーザンリバーから0.4秒差の6着。3年前の春から南関東に仲間入りをし、さきたま杯ではまたしてもノーザンリバーに0.1秒差敗れて惜しい2着でしたが、今後に向けての希望が膨らみました。
しかし、左前蹄骨の骨折を発症し、長期休養へ。2年1か月ぶりにレースへ復帰したものの、精彩を欠くレースが続いていましたが、このゴールドカップは強いトキノエクセレントが帰ってきました。
浦和の大ベテラン見澤譲治騎手を背に道中は中団内から追走していき、3~4コーナーで外に持ち出すと、最後の直線では力でねじ伏せての勝利(6番人気)。
優勝トキノエクセレント、2着レアヴェントゥーレ、3着サトノタイガー。5着までが中央卒業生という結果でした。
「パドックで跨った瞬間から気合いのりがすごくて、レースでも馬が行く気になっていたので無理に抑えないで行かせました。蹄骨を骨折している馬なので、コーナーは無理をさせないで回ったんですが、最後の直線に入る時には手応えもあったので、これなら大丈夫だろうと思いました」(見澤騎手)
レース復帰した後も順調さに欠くことも多く、調教では攻めきれないことも続いたそうですが、この時は痛みも出さないで至って順調に進めてきたそうです。そもそもはダートグレードレースでも好勝負をしてきた馬。これがトキノエクセレントの走りなんだと、地力の高さをまざまざと感じた1戦になりました。
8歳にして重賞初制覇を飾ったトキノエクセレントの記念すべき肩掛け姿です
「これも、オーナーさん(田中準市オーナー)が我慢してくれたから」と、関係者は言っていましたが、『待つ』というのは本当に大変な世界です。
口取りの際に、田中オーナーが「久しぶりだぁ」と、満面の笑みでトキノエクセレントに寄り添っていましたが、その姿がこの勝利の全てを物語っているようにも思え、見ている方もグッとくるものがありました。
トキノエクセレントの右隣には田中準市オーナー、八木正喜調教師、左隣は南関東時代のポッドガイやコウエイノホシを手掛けた坂下厩務員
その後の1月4日に行われた大師オープン(川崎・1600m)は斤量差などもあり3着に敗れましたが、明け9歳なので、来年10歳になっても南関東の一員として走ることができる権利をつかみました。(南関東競馬は9歳いっぱいまで走れますが、A1馬は特例で1年のうち1度でも5着に入れば、何歳でも所属することができます)
さて、南関東競馬は、大井、川崎、船橋でナイター開催が行われていますが、この期間は全てが昼間開催で行われています。
1月11日(水)の重賞・船橋記念(船橋・1000m)の枠順はこちらです。中央卒業生たちの名前がズラリと並んでいますね。美浦の相澤郁厩舎だった明け9歳ヤマチョウフェア(船橋・出川克己厩舎)が移籍初戦を迎えます。
栗東の安田隆行厩舎だった明け9歳アルゴリズム(大井・堀千亜樹厩舎<小林分場>)は、芦毛の体がこんなに白くなりましたよ。ネット競馬のデータベースに出ていた中央時代のお写真はグレーだったので、当時を知る人は今の白さにビックリするかもしれません。
アルゴリズムも明け9歳。こんなに白くなりましたよ
去年のこのレースは斤量差もあり惜しくも2着に敗れてしまいましたが、集中力が鍵になる馬だけに1000mの適性の高さも見せ、今年こそはと、悲願の重賞初制覇への期待も高まります。
次回は1月23日(月)にお会いしましょう!