2017年07月03日(月) 18:00 18
▲“パドックの達人”が新馬戦攻略法を伝授します!
上半期の中央GIは全て終了し、いよいよ本格的な夏競馬に突入。これで競馬シーズンは一段落……と思われがちですが、この時期ならではの楽しみといえば、なんといっても2歳馬のデビュー。とはいえ、新馬戦なんて分からない・興味がないという人も少なくありません。そんなとっつきづらい新馬戦ならではの魅力、楽しみ方、さらには儲け方まで、2歳戦のプロフェッショナルのお二人にお聞きしました。
後編となる今回は、競馬専門紙・馬サブローが誇るパドックの達人、加藤剛史トラックマンが登場。「誰よりも早く翌年のダービー馬に出会うため」パドックに立ち続けているという加藤さんが、新馬戦のパドック攻略法を伝授します。これを読めばあなたもいち早く、来年のダービー馬が分かるかも!?
GIシーズンが一段落し、一流馬も秋に向けて充電。夏競馬の期間は我々新聞業界も売り上げが激変するので、何とかこの期間の競馬を盛り上げていかなくてはなりません。そんなときにnetkeibaさんから新馬戦のパドックの楽しみ方を執筆してほしいと依頼いただきました。偉そうに馬の見方を語れる器ではありませんが、少しでもファンの皆様のお役に立てればと、おつきあいいただければ光栄です。
初めに恥ずかしい話をしておきます。現在日本の競馬をリードするキタサンブラックは東京競馬場でのデビューでした。目の前を走る馬はパドックメモを必ず記録しておくのですが、「体高があって胴もゆったり。距離があっていいタイプ。ただパワーに特化しているだけに東京の芝で速い脚は使えず、ダートで買いたい馬」と記してありました。結果は、後方から豪快に追い込んでの圧勝です。2戦目の東京も前記の評価に狂いはなかったのですが、2番手から3馬身突き抜けての圧勝です…。
▲新馬戦のパドックメモには「東京の芝で速い脚は使えず、ダートで買いたい馬」と…(撮影:下野雄規)
自分を弁明するわけではありませんが、「使ってみないとわからない」。普段から馬に携わっている人間ですら適性や資質をつかみきれていないのが正直なところです。将来的には別々の舞台で戦う馬がそろう新馬戦は、力差がハッキリと現れることは当然のことですが、能力通りに決まらないのが競馬であって、そこがギャンブルとして成り立つ要因。
追い切りの時計が出ている。厩舎のコメントが強気。血統、厩舎がいい。新馬戦で人気を集める要素となりますが、本来隠された資質が実戦で初めて発揮され特大馬券が生み出されることも多い新馬戦。では新馬戦的中へのポイントはどこになるのでしょう。・・・
netkeiba特派員
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