2017年07月12日(水) 18:00 17
◆簡単に言えば『生まれも育ちも文句なしの一頭』
記者は団塊ジュニア世代ド真ん中の生まれ。この世代は人口ピラミッドで2番目に高い山を構成しており、受験も、就職も競争率が激しく、自らの希望通りの進路を進めた人は本当に少なかった。その上、受けてきた学校教育といえば「平等、公平」という理想を説かれつつも、体罰はもちろん、理不尽?なことも何でもあり。中途半端に“いい子”を演じなければならなかった分、腹の中には汚れた思いがたまっていった気がする(あくまで個人の感想です)。
そんな鬱屈した学生生活のさなかに登場したのがタマモクロスであり、オグリキャップであり、メジロマックイーンだった。これら「芦毛のスターホース」は、その生い立ちが必ずしもエリートではなかったがゆえに、彼らに夢を投影し、よどんだ気持ちを浄化できたのかもしれない(しつこいようですが、あくまで個人の感想です)。
そんな学生生活を送ってきた記者にとって、松田博元調教師の以下の言葉は衝撃的だった。
「競馬の世界に平等なんてあるかい。スタートラインは同じに見えても、牧場、血統、価格…生まれた時から差はあるんだからな」
残酷なようだが・・・