2017年12月20日(水) 18:00
【特注データ】〜レースデータより〜
フルゲート16頭に対して、キッチリ16頭が登録してきた今年の有馬記念。となれば、やはり気になるのが枠番の影響である。明日には公開収録で枠番が決定するが、内のほうがベターであるのは言うまでもなし。コースデータやレースデータの項目でも解説するが、外枠に入ると苦戦必至だ。
掲載したのは、枠番の内外と脚質をクロス分析したデータ。連対率が27.8%と群を抜いて高いのが「内×先行」のパターンで、過去10年の連対馬のうち半数がコレに該当する。「内×中団差し」の馬も信頼度は高いが、こちらは1頭も勝てていない。つまり、内が有利と断言できるのは、先行できる馬についてだけなのである。
外からも5頭の勝ち馬が出ているが、こちらは先行勢と中団待機組の成績が拮抗。複勝率はやはり先行勢のほうが高いが、勝率や連対率には思ったほど差が出ていない。そして、後方に置かれると期待薄であるのは、内も外も同じ。後方からの競馬ならば外枠のほうがまだマシなので、どうしても買いたい場合は馬番9〜16番に限定したい。
【コース総論】中山芝2500m Aコース使用
・コースの要所!
★外枠に入るとやはり厳しい。内は1〜4番よりも5〜8番のほうが好成績。
★最速上がり馬は好成績も全体では完全に先行勢優勢。前重視の姿勢で。
中山芝2500mは、施行レース数が非常に少ないコース。信頼度の高いデータを抽出するために、今回は過去10年分を対象に集計を行った。路盤改修によって傾向が変わったのは承知の上で、いささか正確さに欠ける部分もあるが、それでも改修後のデータに限定するよりは、このほうが妥当と思われる。
まずは人気別成績だが、目立っているのが人気薄の強さである。7番人気以下の・・・
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小林誠
競馬業界よろず請負人。1974年三重県生まれ。これまで裏方的な仕事に数多く関わってきたが、さすがに限界を感じて、最近は表舞台への進出を画策中。ライターとして『サラブレ』『UMAJIN』などに寄稿するほか、須田鷹雄監修の『POGの達人』には編集デスクとして参加。2005年に前半3ハロンタイムに特化した予想メソッドを発表し、それを用いた予想をnetkeibaにて公開している。コーヒー党、無類の猫好き。
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