2018年06月19日(火) 18:01 45
宝塚記念でクライマックスを迎える春競馬。初GI制覇あり、初ダービー制覇ありと、様々なドラマが生まれた上半期の重賞戦線の中で、「この騎手のこの騎乗がすごい!」とプロが唸ったレースをランキングで発表します。回答するのは騎手、調教師、馬主、記者など、この道のプロ。栗東・美浦から総勢50名の豪華競馬関係者が登場。はたして、ベストレースに輝いたのは!?
(取材=美浦・佐々木祥恵、栗東・大恵陽子)
※6/18は「第10位」~「第5位タイ」までを発表。6/19は「第3位タイ」~「第1位」までと、番外編を発表します。
幸騎手「自分の思い入れもある馬です」
4月29日(日)京都11R天皇賞・春 レインボーライン1着 岩田康誠騎手
▲丸山騎手「まさに立ち回りが見事だったと思います」 (C)netkeiba.com
■幸英明騎手
「岩田さんもそうですし、馬もがんばったなって思います。乗せていただいたことのある馬なので、自分の思い入れもありますね。昔、乗せていただいた時にはGIを勝てるとは思っていなかったので、馬もどんどん良くなったんだと思います。
直線の進路の取り方は岩田さんらしいな、と思いました。岩田さんの場合は、考えるより体が反応しているんじゃないでしょうか。考えているうちは上手くいかないのかなって思います。僕なんてまだまだです。レースが終わってから脚元のことがあって残念でしたが、岩田さんのさすがの騎乗と、応えた馬もすごかったなって思います」
■松若風馬騎手
「岩田さんらしい競馬だと感じました。インをピッタリと最短距離で回ってきて、あれだけ人気している馬でも内に入れて捌いてくる技術がすごいなぁって鳥肌が立ちましたね。大レースで人気をしていると、どうしても安全策で乗ってしまうのですが」
■丸山元気騎手
「岩田騎手が騎乗した天皇賞(春)のレインボーラインです。3200mの長距離戦だと他の条件以上にロスなく競馬をすることが大事になってきますが、あのレースはまさに立ち回りが見事だったと思います。勝負どころから最後の直線も外ではなく、GIでも内を突いていくあたりはさすが岩田さんという騎乗でした」
■斎藤誠調教師
「最後の直線ではさすが岩田騎手だなという感じの進路の取り方でしたよね。開いているところ開いているところをうまく突いていますし、改めてさすがだなと思いました」
2018年 天皇賞・春