2018年07月04日(水) 12:00
●サトノジェネシス(牡 美浦・堀宣行 父ディープインパクト、母マルペンサ)
セレクトセール当歳で落札価格2億8000万円。サトノダイヤモンドの全弟にあたる良血で、本馬を出産後まもなく母マルペンサは死んでしまったので、サトノダイヤモンドの全弟はこの馬しかいない。母は南米アルゼンチンで芝・ダートを問わず活躍し、2000mのG1を3勝(芝1勝、ダート2勝)した名牝。いかにもディープインパクトと相性が良さそうな配合構成で、名繁殖牝馬ハルーワスウィート(ヴィルシーナとヴィブロスの母)と似ているだけでなく、ジェンティルドンナの母の父ベルトリーニと同じ「ダンジグ×アリダー」のLureを抱えている。母方にDanzig、Alydar、Northern Dancerのクロスを持つディープ産駒は、全兄サトノダイヤモンドのほかにドナウブルーとジェンティルドンナの姉妹、ミッキーアイルなどが出ている。あとは気性面だけ。
●セレーネワルツ(牝 栗東・鈴木孝志 父アドマイヤムーン、母テネシーワルツ)
母テネシーワルツの全姉The Miniver RoseはパークヒルS(G2・芝14f132yds)を勝ったステイヤー。父アドマイヤムーンはこうした繁殖牝馬に最適な種牡馬で、他の種牡馬が手を焼くような・・・
栗山求
68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG