2018年07月13日(金) 18:00
◆本来はあまり強気になれないが、このメンバーなら
1600万条件のダート戦はこの開催ではこのレースだけ。除外馬が6頭も出たが、必ずしもレベルの高い組み合わせとはいえず、前回ハンデ戦に出走していたグループには負担重量が大きく増えた馬が多い。
4歳牝馬ミッシングリンク(父ヴィクトワールピサ)は、前走まではオープンクラス。牝馬同士の交流重賞を3戦し、大井のTCK女王盃を勝ったくらいでは本来はあまり強気になれないが、この相手なら…のメンバーに恵まれた。
ここまで交流重賞3戦を含めダート【2-0-1-2】。基準になるダート1800mの持ち時計は1分53秒台3回にとどまるが、4走前のダート1800mではハイランドピーク(先週のマリーンS2着)を完封している。3走前のTCK女王盃も時計、着差以上の完勝で、レースレベルも低くない。
もともと出発は芝。福島の芝1800mなどで2勝しているから、パワー型のダート巧者ではなく、むしろ時計の速いダート向きだろう。前2戦はタイムを要する公営の左回りダートで善戦止まりにとどまっているが、今度は先行抜け出しの脚質にも合う右回りダート【2-0-1-0】でもある。
ひと息入っているが、5日のスパーキングレディーCに出走の意思もあったくらいで(除外になる危険大だったので方向転換)、仕上がりは万全。最終追い切りは平凡な時計だがすでに仕上がっているためで、引っ張りきりの手応えだった。
負担重量面で大きな利点のある3歳馬には要注意。ビッグスモーキー(父キングカメハメハ)はダート1800mに1分51秒0(京都コースの2歳レコード。JRAの2歳レコードとも0秒1差)があり、前回の園田は距離もコースも合わなかった。54キロの今回は流れに乗って先行できる。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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