2018年10月22日(月) 18:00
フィエールマン(父ディープインパクト)の勝った今年の菊花賞は、新記録、珍しい記録続出のレースとなった。
関東の所属馬が勝ったのは、2001年マンハッタンカフェ(父サンデーサイレンス)以来17年ぶり。手塚貴久調教師(54)は牡馬クラシック初勝利。
戦歴「3戦」の勝利は、1938年に創設されここまでに勝った79頭のなかで最少キャリアだった(4戦もいない)。最多キャリアは、1951年トラックオー(父レイモンド)の持つ菊花賞までに31戦【13-8-7-3】。
勝ったフィエールマンの3戦はすべて芝1800m。距離2000m以上の経験なしの馬が勝ったのは、史上初めて。
勝ちタイムは、馬場状態.レースの流れに左右されるが、晴れの良馬場で3分06秒1はきわめて遅い。38年も前の1980年、ノースガスト(父アラナス)が記録したレコードと同じ。現在の菊花賞レコードは、2014年トーホウジャッカル(父スペシャルウィーク)の3分01秒0。
超スローになったため、レース上がりは、ナリタトップロードが勝った1999年の「11秒4-11秒3-11秒5」=34秒2と並ぶ最速タイの34秒2。ただ、今年は直線に向くまでペースが上がらず、急加速の「12秒2-10秒7-11秒3」=34秒2となった。
菊花賞3000mの最後の直線で、ハロン「10秒台」が刻まれたのは・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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