2019年05月11日(土) 12:00
いやいや、それにしても先週はいろいろなことがありました。
まず4日。東京競馬第10〜12レースが雹のために中止になってしまいました。ウイニング競馬実況歴約30年の間ではもちろん、競馬観戦歴50年近い中でも初めての“椿事”。テレビ東京の放送席はスタンド最上階にあるので、屋根に当たる雹の音が頭のすぐ上から聞こえてきました。バラバラバラバラ…。今までに聞いたことのない音でしたね。
その影響で、メインレースのプリンシパルSが今週12日に延期されちゃいました。一生に一度のダービーに出られるかどうかをかけた最後のトライアルがそういうことになったというのは、まさに運命のいたずら。常識的には「ダービーでは勝負にならない」でしょうが、こればっかりはやってみないとわかりません。
翌5日朝に行われたケンタッキーダービーでは、同レース史上初の進路妨害による1位入線馬降着という歴史的大事件が発生しました。
実は私、そのおかげで馬券を当てちゃいました。と言っても、すべての券種の中で一番“つかなかった”3着馬(タシトゥス)の複勝だったんですけどね。
それでも、過去の傾向や各馬の実績、枠順、展開など、いろいろな要素を考え、「勝つのはこの馬かな」ということで単複馬券を買った結果。なので、素直に喜んでいます。
ところで、あのレースの3連単を当てた方って、どういう考えであの順番の買い目を決められたのでしょうか?
ひょっとしたら、フロリダダービーの上位馬に注目されたのですか?あるいは、私と同様、タシトゥスに狙いを定めて、同馬からの3連単1頭軸総流し(918通り)を買われたのですか?
これが国内のレースなら、そこまで不思議に思わないのですが、枠番や前走着順からの傾向がわりとハッキリしているケンタッキーダービーとなると話は別。どうにも気になります。
もし当コラムをご愛読いただいているみなさんの中に3連単を的中させた方がいらっしゃったら、「こうして当てた」というのをご教授願えませんでしょうか?
それはさておき、先週はもう1つ、NHKマイルCでのルメール騎手の降着という一大事も発生。同レースの馬券に直接の影響はなかったものの、同騎手の騎乗停止処分により、今後のビッグレースで有力馬の乗り替わりが相次ぐことになってしまいました。
とくに、みなさんもよくご存知だと思いますが、ダービーは乗り替わりでは勝てない、というジンクスがあるんですよね。
前走とは違う騎手が乗ってダービーを勝った馬は、1985年のシリウスシンボリを最後に30年以上も現れていません。サートゥルナーリアがそれ以来の馬となるのか?ダービーに波乱の要素が加わったかもしれませんよ!
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矢野吉彦
テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。
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