2019年06月02日(日) 18:00 31
18年1着サトノアーサー3着グリュイエール、15年1着エイシンヒカリ2着サトノアラジン3着ディサイファ(14年の勝ち馬でもある)は、ディープインパクト産駒でサーゲイロード≒セクレタリアトのクロスを持つ。サーゲイロードはナスキロ血脈の中でも最も細身でしなやかで柔らかな血で、東京1800向きのストライドで走るタイプが出やすい配合と言えよう。今回取り上げた馬では、プロディガルサンがエイシンヒカリやサトノアラジンと同じディープ×ストームキャットでサーゲイロード≒セレタリアト6×4を持つ。(解説:望田潤)
ソーグリッタリング
母ソーマジックはアネモネSに勝ち桜花賞3着。母母スーアは伊1000ギニー(伊G2・芝1600m)勝ち馬でトーセンデュークの母。母系にフェアリーキング=サドラーズウェルズ≒ヌレイエフが入るのはクロコスミアやインディチャンプなどと同じで、最近のステイゴールド産駒はこういう配合で大箱でナスペリオン的に斬れるタイプが走っている。本馬も今なら大箱1800がベストコースに見え、ここでも上位争い必至。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎
ダノンキングダム
ダノンメジャーの3/4弟で、フォレ賞(仏G1・芝1400m)勝ちヴァレナールの甥。母父アザムールはキングジョージに勝った。ノーザンテースト≒ナイトシフトのニアリークロス(4×3)になるのもダノンメジャーと同じ。・・・
望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo