2019年10月02日(水) 12:00
●オメガレイスター(牝 美浦・上原博之 父ワールドエース、母オブザーヴァント)
高松宮記念(GI)を勝ったセイウンコウセイ(父アドマイヤムーン)の半妹。2代母パテントリークリアは、タイキフォーチュン(96年NHKマイルC-GI)、タイキダイヤ(99年クリスタルC-GIII)、タイキリオン(02年ニュージーランドT-GII)と3頭の重賞ウィナーを送り出し、孫世代からもGI馬を出したように活力がある。
母オブザーヴァントはアイルランドで6戦未勝利という成績だが、良血だけに繁殖牝馬として成功した。父ワールドエースはディープインパクト産駒で、現役時代にマイラーズC(GII)ときさらぎ賞(GIII)を勝ち、皐月賞(GI)で2着と健闘した。現2歳の初年度産駒はオータムレッド(19年クローバー賞-2歳OP)をはじめ5頭が勝ち上がり、9頭が連対を果たしている。繁殖牝馬の質を考えれば大健闘といえる。
ドイツ血統が主体なので母オブザーヴァントのアメリカ血統はスピードと新たな活力の導入という意味で好ましい。芝向きのマイラー。
●タイセイシリウス(牡 栗東・高野友和 父エピファネイア、母スマッシュハート)
母スマッシュハートは未勝利馬だが、2代母ビーナスライン(06年函館スプリントS-GIII)、3代母ホクトペンダント(96年報知杯4歳牝馬特別-GII・2着)、4代母ホクトビーナス(89年桜花賞-GI・2着)と活躍馬が連なるファミリーに属している。
父エピファネイアは現2歳が初年度産駒で・・・
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栗山求
68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG
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